ひとつの幸せ~第2章~

「はっ!、ありのまま「そうか、むかしバーダックからきいた幼い頃のを…」5分貸してやる…!。」ヨシッ、それでいいと解放したラディッツにいう。
(何を知ってるのカリーは…?)自分の部屋に向かうカリーについていきながら皇嵐はあとで聞こうと考えた。

ーカリーの部屋ー
様々なものがおかれているカリーの部屋のいすに皇嵐は座らされた。
「……お前に手は出さねぇよ、ラディッツのやつが記憶を取り戻したからな。」ターレスにもどやされたからな、と緊張している彼女にそう言う。
「……」
「ラディッツに敵うはずねぇだろ、仮に手をいれてもあいつは監禁だのなんだのしでかしそうだしな。それよりこれを見てほしい」そういってカリーはあの、カリグラの肖像画を見せる。
「これはっ……!」皇嵐は久しぶりに見る彼の姿に絵とはいえ泣きそうになった。
何で、これが…あのカリグラの肖像画がどうして。そこにあるのは昔とかわりない美しくもたくましかったカリグラの姿だ。本当に肖像画なのであろうか、というくらいに美しい彼が表現されていた。あの赤い瞳も宝石のように輝いている紅蓮の色で塗られてある。
でも、やはり……所詮は絵なのであった。自分がいくらみてもあの不敵な笑みを見せてはくれない。
「……やっぱ知っていたんだな。」皇嵐の座っている椅子の向かい側のベットにカリーは座りながら言う。
「…!?」
「…カリグラ=ガイウス、オレたち上級や家柄も上のものの間では語られることのない王といわれているやつだ。」そして、俺の先祖の…上司だった男だとカリーは話す。
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