ひとつの幸せ~第1章~

カリーはあのあと、ターレスから言われこの軍の総括にして宇宙の帝王・フリーザのもとに向かっていった。遠征の報告をするためだ。
(いたらおれがラディッツににらまれるからな…)気遣いだろう。今回見つけた戦闘力をあつめ、光線を放つ鉱石をもち歩いているとある男とすれ違った。
「フリーザ様に報告か、カリー。」フリーザの側近でカリーとは同じ上級・ザーボンだ。カリーのように片方に長い髪を垂らしている。
しかし、見た目はカリーとちがいはだが水色に髪は緑と少し不思議な色質だが美形だ。
「あぁ、遠征が予定通り終わったからな。ザーボンこそなにを?」そう聞くとザーボンはため息をつき、はなす。
「…トアルさんとフリーザさまへの紅茶をつくりにだ」
「…トアル、ねぇ…辺境の星のやつだろ?」フリーザが、側近たちと休憩がてらよった星で気に入った女。
サイヤ人と同じ感じだが、尻尾はない。
(確か、地球だったよな……あそこは)トアルの星で、ラディッツの弟がいるところ。
(おかしい、普通なら破壊されていてもおかしくないが……)でも破壊されていないと伝えているのが現状。
「…あの方のお陰でフリーザさまが癒されてあるのは現実だ。なにより女でありながら特戦隊に匹敵しておられるのだから」
「戦闘が好きではないと噂を聞いているけど……普段はフリーザさまの秘書だろ?」温厚な性格で清廉潔白な女だ。この仕事とは反対のことをしていると言っていいほど。
だからこそ、フリーザに気に入られたのだろう。
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