共に生きていきましょう~第12章~

「まやかしなら、こんなに苦しむことはない…!。俺だってこんな感情ははじめてで混乱している…!!」悩みに悩んだ、こんなものは必要ないと切り捨てようとしたかった。
けど自分の中のなにかが許さなかった。捨てることを。母親の血だろうか、いやそれとは違う。きっと……。
「……ラディッツ。」
「ただ、お前といてバカパクリが俺より知っているとかいう発言に腹立たしくなったり…お前から冷たくされて傷ついたりした…」笑いたければ笑えよ、と苦笑しながらラディッツは言う。
「戦士とはいえこんな感情に振り回されているやつなんだ、情けないよな…」わかった気がする、父親がなぜあんなに母親を大事にしていたのかも。そして母親に逆らえなかったことも。
苦笑しながら答えていると、突然皇嵐に抱きつかれ驚く。
「…今日、だけよ…」そういって彼女は自分の口に唇を重ねてきた。
「おいっ、なに……!」離されて聞こうとすると唇を重ねられなにかが切れる音が頭のなかで響き渡った。
3/6ページ
スキ