服が汚れるのはこの際どうでもいい。とりあえず彼女が落ち着けばいい。
「ああああああんん！！、っふうわあああああーー！」こんなに泣く女を見るのは初めてだ。そして対応するのも。
「…皇嵐…、落ち着け…！」どうして泣く。おまえをここに連れてきたのは初めてなのに。
昔来たことがあるのか？、それなのか？。焦りに駆り立てられる。どうにかしないと、と。でもどうにもできない、抱き締めることしか無理だ。
ーなんで、そんなに優しく名前を呼ぶのーあなたは、私の知るあなたじゃないのにラディッツじゃないのにーなんで連れてきたの、あなたは私のことが好きなわけでもないのにー
（戻ってきてよ…！、私は待っているのだから。）ずっと、ここにつれてきてくれて大事にしてくれたあなたを。