共に生きていきましょう~た第10章~

藤の花が儚くさざ波のように揺れているように彼女の気持ちも淡く揺れているのだ。
(両片想いですかね……)彼らのいまの立場は。一番きついものであろう。
恋愛を楽しく眺めるのは趣があると思うが、おあいにくさま身内のを悠々と眺めていられるほど自分のなかでは強いものではない。
少しその悩みへの示唆を示してやろうと思いラディッツに告げる。
「主、藤の花の意味わかりましたか?。」
「……恋愛のか。」そうっすね、と笑い告げる。
「藤の花の意味は、

























゛恋に酔う″です。まっ情熱的な恋愛を現す代表詞ですよ」主であっても己からすれば世の中がわからず迷う赤子。手助けをしてやるのが、歳上の嗜みと言うものだ。
ラディッツはと言うと、まさかの意味に口を開けて何がなんだかわからないと言うより予想を超えるものでキャパオーバーしているようだ。
どうやら記憶を忘れてしまっているせいで容量も減ったようである。
「うっうう嘘だろ!!?。」
「…ありゃありゃ、主。俺様が嘘をつくはずないでしょ?。それに先程の和歌でわかるっしょ?」確かに先程のも意味が情熱的であった。恋に溺れて悩ましく想いびとをおもう人の。
そういわれてしまえば、認めざるを得ない。この花の意味を。
「…っっじゃあ、俺はっストレートに…!」
「まっ、皇嵐さまが知っているかで違いますから。」
「…それもそうだな。」
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