共に生きていきましょう~た第10章~

この花についてのことも。誰に渡したのかはわからない、でもきっとその人は……なぜか彼女の気がするのだ。
自分の願望かもしれない、だけどこいつだと本能は思っている。
「…そう、思い出せたらいいわね。」花瓶に生けるわ、と皇嵐は立ち上がりいれようとする。
「待て!!。」
「……ラディッツ?」思わず手をつかんでしまい、彼女から不思議そうに見られてはずかしくなり離した。
「わっ悪い…!、その……お前はっ」この花を知っているのか、と問いたいが緊張して言葉がでない。普段ならはやく言えるのに。
「………この、花を知っているのか…?」皇嵐は、ラディッツの問いに苦笑いをしてえぇという。
「…二人の男性から渡されたものだから。」二人……、そうラディッツとカリグラから。
(今は三人かしら…。)同じであっても、同じじゃないから。
「…二人?」
「…あとは関係ないわよ、もう遅いからゆっくりしなさい。私はもう寝るから」花、ありがとうと優しく笑い言っていき皇嵐は水をいれた花瓶に入れて去っていった。
「…っ二人って誰だよ……!」また答えを言われずじまい。意味がありそうな発言をされて逃げられた。
心のなかをなんとも言えない感情がかけ巡る。不愉快だ、それともこれも自分が気づかなくてはならないものなのであろうか。

時間がたって風呂から上がり、記憶について考えていた。
皇嵐は、二人の男性から渡されたと言っていた。
4/11ページ
スキ