共に生きていきましょう~た第10章~

冷蔵庫を開けてラディッツは、カリーの酒をひとつ手に取り一気に飲む。
皇嵐は食事を終えてシャワーを浴びていて、いまはこの部屋に一人だ。
「…なんなんだよ…!、あいつは!。」あのあと片付けを手伝おうとすれば、客人は休んでいていいわと突っ張り返されたのだ。明らかに自分が怪我したときの態度に未だ怒っている風で。
自分が悪いから仕方ないが、何なのだ。あれは。あれだと近づけないではないか‼。
俗に言うツンデレというやつでも、あれだとただのツンだ。しかもつめたいし、妙に威圧感もある。
「……これをしばらく耐えろと言うのかよ……?!」記憶が戻らない限り無理だ。縁を深めるということは。
どうすればいいのであろう、この人生一度も女を恋愛的に扱ったことがない。故にそのような知識は全くない。カリーたちが話してたりもしたが、そんなの無視してた。
親父はどうしていた?、確か土産とかあげていたが何だったか。
(キスとかしていたが、俺がいましてもダメだろ…!)流石にそこの常識はある。花とかやればいいのか?。だが花についての知識がない。
その時だ、ズキッと頭が痛む。またあのときのようになにかわからない映像がよぎる。ー…は…?ー藤の花言葉を知っているか?ー桂客かしら?ー違う!……だ!!ー。
「……藤?」そういえば、いつのことであろうか。母親が話していたことがある。
惑星ベジータには、それはそれは珍しい花があるということを。実物を見せてもらったことがあったが、綺麗なものであった。
(確かここにもあったな…)
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