共に生きていきましょう~第9章~

その頃のターレスとカリー

ドドドォォーーンン!!!、爆発音が響き渡る戦場の中カリーは仁王立ちで威風堂々としていた。
ターレスは横に立ち、自分とカリー部下に指示を出す。
「A地区は制圧したか!?。」
「はい!、今はB地区に加勢しに‼。」
「よしっ、ならそのまま行け!!。」わかりました!、と部下は返事をして向かっていった。その様子を見ながらカリーは口を開く。
「……ターレス、留守番は国重にさせているのか?。」
「なんだよ、カリー。遠征中によ…」私事は挟むなよ、とやれやれと眉を潜めて告げる。そんなターレスにカリーはどうせすぐ終わると答えた。
「どうなんだ?、ターレス。」
「ラディッツに、させているぜ。」ターレスがニヤリと笑い告げた思いがけない答えにカリーは絶句する。何故、ラディッツは記憶を忘れて危険なのに。
「…よくよく考えたらよぉ、ラディッツが皇嵐を嫌いになるはずがないんだ。」あの聞いてきたときのことを考えてみろよ、とターレスはくくくっと笑いながら話す。
「あれは明らかに一目惚れして気にかけてるって感じだぜ?。恋だと気づかないから悩んでいる。」ガキにはよくあることだよな、と呟いた。それは自分の経験からでもある。自分は目の前の男がどうしても好きだから。
カリーはそのターレスの答えに戸惑いながら質問した。
「…お前、まさか気づいて…!」
「当然だろ、カリー。ラディッツとの付き合いならオレはお前より古いぜ?。気づくに決まってるだろ」だから一緒にさせた。記憶を刺激させるためにも。
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