共に生きていきましょう~第9章~

いなければターレスにボコボコにされることは目に見える。
そして…あの女に聞いてみたいこともあるから、ちょうどいい。
ラディッツも頭をかきながら自分の家へと帰っていった。

数時間ほどたったとき、皇嵐は家で夕食の準備をしていた。
「…たぶん国重よね…来るのは。」数時間前ターレスから遠征があり、帰れないと連絡が来た。そこでひとり人が留守番として来るとのことだ。
自分のことも知っている人のことだから、彼らのなかで限られる。なので皇嵐は国重だと思ったのだ。
ラディッツは、記憶がないのだから。
国重なら気兼ねなくはなせられるし、万が一もない(主従関係があるので)。
カリーのことも相談ができる。彼の好きな和食を作っているとガチャリ、と扉が開く音が聞こえてきた。
「あらっ、国重。ひさし「バカパクリじゃなくて悪かったな」!!!??」えっ、と皇嵐は口をあんぐりと開く。いやいや、おかしい。来るのは国重だ。
目の前の男はいないはずだ。二度見する、そこには
「俺が来て悪いか?、バカ女。」ラディッツだ。鞄をおいて腕を組み不機嫌に自分を見下ろしている。
(ターレス、帰ってきたら覚えてらっしゃい…!!!)何で彼と二人っきりに、しかもこんな不愉快そうに自分を見てくる彼を。
気遣いというより嫌味だと皇嵐は思う。
「会って早々バカ女呼ばわりはないでしょ!!。」
「はっ、人を勝手にバカパクリと決めつけたバカにはバカ女でいいな。」
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