共に生きていきましょう~第8章~

惑星フリーザから、10光年ほど離れたとこに不思議な男がいた。
男は東洋の神々たちが被るような葉の冠を頭につけ、格好も西洋の古の王のような服を着ている。
髪もさらりとシルクのようで金色に輝き瞳はエメラルドを思わせる翡翠色だ。
しかし、そんな天使や神たちを思わせる姿でありながら背中にはえる巨大な黒に近い光り輝く銀色のはねは堕天使を連想させるものであった。
男がたっている場所には死屍累々の屍が無数にあった。
あるものは潰れ、腕や足や頭がわからないものとなりまたあるものはからだの半分が刀で斬られたのかない。
さらにあるものは、銃弾で貫かれたように蜂の巣へ…地獄絵図とはこの事だ。百人中百人が思う光景である。
「…これでよかろう。」黄昏色を思わせる男か女かわからぬ声をあげて男は空を見上げた。
満点の星空が光り輝き、彼を艶やかに照らしている。
「さて、カリグラとの約束を果たすかのぉ…」そう、彼はあのカリグラの旧友ガイウスであった。地獄絵図をつくった張本人である。
「…やつを探すか…











カリグラの器を。」バサッ!、と翼を広げてガイウスは夜空へと消えた。
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