ガチャリ、と家のドアを開けるとすぐそばのリビングでターレスが険しい顔をして立っていた。
カリーは表情の意味に察してため息をはく。
「…悪ふざけじゃねぇよ、あいつへのは。」
「…お前はラディッツのことを理解してると思ったがな。あいつから皇嵐を奪うとなにもないことくらいわかるだろっ。」ターレスは毒を吐く。カリーが、彼女に恋情を抱いていることは昔から気づいていた。自分はずっと…彼のことを見てきたのだから。
そして彼がラディッツのためにと身を引いたことも。
ラディッツのためなら当然のことだとターレスは考えていたし仲間思いなカリーのことだ諦めるだろうと思っていた。
「あいつにとってあの女は支えだと気づいていただろ！。気づいていたから、諦めたんだろ！？。」ターレスは思いをすべて含めてカリーにぶつける。
ラディッツを思ってのことだ、そして…仲間思いなカリーにも。しかし、予想外の反応が返ってくる。
「……見てらんねぇんだよ。」
「…あ？」
「皇嵐の悲しい顔が見てられないんだよ！。ラディッツもだ！！！、お前は気づいてただろ！？。ラディッツが皇嵐を気にしているのは本能からのだと！。だがあいつは殺意のと履き違えていた‼。あのままにするとあいつら二人は不幸になる！。」間違いなくな、と答えた。
「……だからあいつを自分のものにすると言いたいのかっ。あんたらしくないな、そんなのを選ぶなんてよっっ。」オレが見てきたカリーならひいてほかのことをかんがえてたろ。
「…離すのがあいつらのためだからな、俺は本気だ。俺の方がラディッツより先に皇嵐に惚れている。ラディッツにももうその気がないなら、口説き落とすだけだ。」