共に生きていきましょう~第7章~

カリーは少し呼吸して言ってきた。
「…ラディッツは頭に刺激を受けて記憶をなくした。ならば、その逆をするんだ。次は刺激を与えて記憶を思い出させる…
















皇嵐、ラディッツが思い出すまでの間だけで構わない。俺と付き合ってみないか?。」えっ、と皇嵐は思いもよらない言葉に言葉を飲み込む。
カリーと、付き合う…?。彼は知らないことではあるが、カリーは皇嵐の兄の息子つまり甥っ子なのだ。近親の付き合いと言っていいかもしれない。
本人が知らないから仕方ないことではあるが…どうして?。そんな、自分のこと好きなような言い方を。
「私たちのためにそこまで「…それだけじゃねぇよ。」?」カリーは、頭をかいてお前バカだなとため息をついた。
「…ラディッツのために隠していたことだがな。俺は、お前のこと好きなんだよ。会ったときにあいつより前からお前に恋していた。だから実を言うと、俺からしちゃぁあいつが記憶をなくしたことは…ラッキーなんだよ。性格悪ぃけどな。」まさかの衝撃的な事実にさらに混乱する。
カリーが、私を?。確かに彼は自分を大事にしてくれたし見守ってくれた。今も自分のためにと部屋を用意してくれている。
「おいおい、俺はラディッツを育てたやつだぜ?。こう言えばわかるだろ」
「…好きでもないやつに優しくしないってこと?。」そういうことだ、とカリーは言う。
「…ラディッツが昔に戻ったなら少しの間でも俺が幸福に浸っていいだろ?。皇嵐。」
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