共に生きていきましょう~第7章~

さすがこう見えての年長、時と場合を見極めているようだ。
(国重がこう見えて冷静な顔を持っていることは知ってたが…)
「…パクリはあの女を知っているのか?。」知っていますよ、と国重はいいニコリと笑む。
「…あなたよりは詳しく、ねぇ…」タオルを改めてもってごゆっくりとターレスたちにいって三人のとこを横切る。
ラディッツは、国重の言葉を思い出して心の奥深いところから醜い炎が燃えている気がしてならない。
自分より詳しく?、当然だ。あの女は初めて見るのだから、だからどうでもいい。でもどうしてこんなに不愉快なのだろうか。
自分の方が詳しいと言いたくなるほどに、あの女を知らないのに。
何かが欠けている気がしてならない、大事なものが。
「…当たり前、だよな…」ーあいつが俺より詳しいのはー

夜中、寝室に向かいベットに寝転がる。
「……」いつも一人で寝ているはずのベットがなぜか今は大きく心細い。
誰かと寝ていたのだろうか、その誰かはきっとかつての自分にとって大きくて大事な存在だったのであろう。
そういえばあの女は泣いていた、自分が知らないといったら。
涙とは悲しいときに流すものだと、父親や母親が教えてくれた。
では彼女は何を悲しんだのだ?、考えれば考えるほど頭が痛む。
心が訳のわからない状況になる。不愉快だ、不愉快きわまりない。
サイヤ人にこんなものは必要ない!、俺は愛なんぞ知らない!!!。
「…っふざけるな…!」何でこんなのに悩まされなくてはならないのだ。
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