共に生きていきましょう~第6章~

カリーとターレスは、まさかと思っていたことが当たってしまいひやりと汗を一筋垂らした。
記憶喪失、基本的にはすべてをなくすことが多いが稀に一部だけなくすことがあると言われる。
そう、ある一定のことを強く強く思っていたりすると。ラディッツは皇嵐のことを強く想っていた、彼女なくしてラディッツという人間が成り立たないほどに。
だがまさか、このようになるとは。
「ラディッツ、ボケるなよ?。よしっ俺は誰だ‼。」
「は?、お前の方こそボケたか?。やはり年か?、カリーだろ。」
「よしっ!、おれは!?」
「肌黒人間、ターレス。」
「「余計な一言を入れてんじゃねぇよ!!、よしっこの女は!!。」」ターレスたちは皇嵐を強く指差す。嘘だと言ってくれ、ほんとに忘れただなんて。
「だから誰だといっている、なんだ。カリーの女か?。」
は………?、ラディッツのまさかの発言に言葉を失うしかない。いや、記憶喪失したから仕方ないだろ。だがこんな言葉を言うとは思わなかった。皇嵐も予想してなかったからか口を開いている。
というか仮に冗談でもこんなのない、いつものラディッツなら。
「なっ何をいってるのかしら?、ラディッツ。風邪でも引いたの?。」##NAME1##の言葉にラディッツは刃のように鋭い瞳をさらに鋭くして冷たく言う。
「気安く話しかけるな、クズ。…!!!」バチィ!!!、力強く皇嵐はラディッツを平手打ちにする。
その瞳には水晶のように輝く涙が浮かぶ。
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