共に生きていきましょう~第4章~ 微裏

「…でもよ、それを出したと言うことは見ようと思っていると言うことか?。」あぁ、とカリーはターレスの言葉にうなずく。
「…お前も見るか?。」
「当たり前だろ、そんな話を聞くだけても恐ろしいやつの素顔見てみたくなるもんだからな。」カリーは確かに怖いもん見たさがあるよな、と笑う。そして向き合い心を落ち着かせて開ける。
二人はそこにある肖像画に口を閉じることができない。いいや、できなかったのだ。
一言で言えば美しい、絵だからかもしれないがなにかが本人はこれより美しいのだと思わせた。黒い鴉羽のような艶やかさの長い髪、赤い片方の瞳もう片方は宝石のように輝く黒い瞳。そしてとどめに戦闘服の違いだ。
通常のサイヤ人と違い、からだ全体を固めたような鎧。確か似たようなのを国重が着ていたなと二人は思った。でも何より驚きなのは…
「…こいつ、ラディッツにそっくりだ…!。ターレス」他人だとは絵の雰囲気だけでもわかる。
でも双子だと間違えるほど、そっくりなのだ。
「ここまでかと言うほどにそっくりだな…、子供のときのラディッツみてぇに髪も下げてるし。」
「…こっちの方が大人みたいだがな…。色気みたいなのもあるし…」絵だけでもこれとは本人はどういうのなのだろうかとカリーは思う。
ふっと頭のなかであることがよぎる。惑星ベジータ崩壊前に王宮で見た古い文献の内容だ。
ーカリグラは妻子はいなかった。だがある神に恋情を抱いていたー彼の弟のユリウスは生き延び、下級の戦士としてその血脈は続いているー
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