共に生きていきましょう~第4章~ 微裏

「…っふぁ…!!」
「…はっ…顔を隠しても、バレバレなくらいに顔を赤くしているぞ…?」ギシギシ、とベッドが軋む音が辺り一体に響き渡る。暗い部屋の中二人は獣のようにお互いを求めていた。
あの数日前夜空を見に行って以来、皇嵐からもラディッツを求めるようになった。積極的に誘い、繋がっていく。ラディッツ自身は最初は戸惑ったが、嬉しさが戸惑いを越して積極的に誘いに乗った。愛しい女に求められて嫌な男はいないだろ。
現に今も…。皇嵐が、ラディッツの唇に己のを重ねて舌を絡める。
ピチョッ、ピチャッ…と唾液の絡み合う音が厭らしく響く。
唇を離し、ラディッツは皇嵐の顔を見る。
嗚呼、まただ……






「お願いっ…!、もっと…!!」自分にまた他の男を重ねている。その見る目は、自分を通して遠くにあの男が皇嵐の初めての相手がいるとわかる顔だ。
いつになったら自分はその男に勝てるのだろうか。いっそのこと傷をつけて自分のだと証明したいと狂気が囁いてくる。でもそんなので勝てたという気になれない。
ギリッ、と歯を食い縛って強く腰を打ち付けた。奥に、もっと奥に…と力強く刻み込むように。彼女が自分との愛の証を腹に孕めるように。

事後

果てて少したったあと、ラディッツは目を覚ました。
隣では皇嵐がすやすやと寝息をたてて静かに自分に抱きついて寝ている。首筋を見れば先程の情事で自分がつけた赤い跡がたくさん生々しく残っていた。
「…ヤりすぎたか…?」少し息をはいてラディッツは呟く。いつも優しくしよう、と心で思うが無理なのだ。皇嵐の行動が艶かしくて。
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