大魔王の怒り

確かに黒王や他の界王の言うとおり、サイヤ人は自分の管轄内だ。探すことは得意分野でもある。だが、難しいのだ。今はフリーザの全盛期、兵士たちの移動が激しい。そのなか探すこと、しかもある特定を見つけることは難しい。
でも、断れば死だ。最悪星はおろか黒王により、銀河が滅ぼされる。
だけど一番願いたいことは皇嵐とカリグラの器のラディッツがくっついていないことだ。
仮にくっついていて(もうなっているが)、子供ができていたとしよう…
(ワシらどころか、神たちそのものがこの方により殺されるわ‼)神の死とはすなわち世界の死、やられかねないのだ。黒王から。がたがたと震え、ただでさえ青い顔がより青白くなる。
「……りょっ、了解しました。力の限り…」
「…よかろう、10年…いや一日でも早く見つけよ。…そうだなぁ、そちらが見つけれなければ…我が直々参加するか。」冷酷に微笑み、黒王は北の界王に告げた。
(そんなの世界の死じゃすまぬーーー!!!)「そっ、そんなことがないよう!。します!!、全力で‼。」
(((哀れ、北の界王。)))他の界王たちは、合掌するしかない。
「はやくするのだなぁ…、仮にそのラディッツが死んでいたなら…閻魔に頼んで出してもらうかのぉ。姪が世話になった礼をせねばなるまい。」ゾクリ,と背筋が凍るような気がした。黒王の皇嵐への異常な執着は神たちの間でも承知の事実だ。普段の黒王なら、身内がいなくなろうと冷めてほっておけと告げる。例え娘や息子だろうとだ。
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