大魔王の怒り

「はっ、はい…!。何でしょうか‼、黒王様!。」冷や汗をだらだらとかきながら、北の界王は聞き返す。
黒王はニタリ、と形のいい唇を歪ませて聞く。
「…確か、そなたの管轄であるよなぁ…サイヤ人の星は。」えっ!?、と北の界王はビクビクするがその極寒の地獄より冷たく鋭い瞳にやられて小さくうなずく。
「…いっ、如何にも…私の…!」
「……そなた、サボってはあるまいな?。確かサイヤ人の星は10年ほど前破壊されたが…惑星フリーザはあったよな?。ラディッツという男を早々に見つけよ。あの男の元にいる可能性はあろう?。」カリグラの器の男だ、皇嵐がもし会うならやつだろうと思考をめぐらせる。
「しかし、黒王様!。わっ私めが担当しているところは凶悪なものがいます!!。それに!、その一人を探すのも少し…!」
「はて、おかしいことを申すな…そなたの得意分野であろう?。電波を出して相手の場所を取るのは。…できぬ、と申すか?。」冷たくまるで辺り一体を押し潰さないばかりの殺気が辺りを包み込む。
他の界王たちはその殺気にやられて、北の界王を犠牲にしようと立ち上がった。
「そうです!、黒王様!!。こやつはそういうことが得意です!!。」
「そうそう!、人を探すのは彼の分野ですわ‼。」
「サイヤ人となれば、彼の管轄ですから!。」
「おっお前たち…!!!!」
「…ほら、そなたの分野ではないか……。北の界王よ、そなた…やれるよなぁ?。」冷たく、まるで氷のように黒王は微笑む。美人の笑顔ほど怖いものはない、と界王は心のなかで思うしかなかった。
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