共に生きていきましょう~第3章~

「…ラディッツ、どうしたの?。難しい顔をして…」過去あの宮殿であったことを思い出していると皇嵐が、顔を覗きこんできた。ラディッツは少し慌てて答える。
「いっ、いやなにもない…!。少し考えていただけだ。」
「考え事を?、それで難しい顔をしてたの。」
「…あぁ…。なぁ、皇嵐」
「なに?」上目遣いで皇嵐は彼を見る。ラディッツは勇気を振り絞って聞く。聞きたくても聞けなかったことを。
「…お前は、







他に付き合っていた男はいるのか?。俺が生まれる前とかな」単純に興味だ。自分と付き合う前に誰かいたのかではないかと。あとは彼女が己と重ねている男が、付き合っていた人なのかと。
彼女は神だ、自分より一回りも二回りもそれ以上に長く生きている。それで気になるのだ。いたのか、と。
皇嵐は自分の質問に少し目を見開いて驚き顔をそらす。
「…あなたがそんな質問をするなんて…」
「…俺も男だ、そういうことは気になる。」そう…ね…、と皇嵐は儚く呟く。夜空からはいくつかの流星が流れていた。##NAME1##は夜空を見上げて、ラディッツに答える。
「…付き合っていたか、と言われていたらどうでしょ。長く生きていたからわからないわ…」
「…例えばだが…」皇嵐がはぐらかしているとラディッツが、ゆっくりと口を開く。
「…かつての惑星ベジータの皇帝か?。」なんてな!、とラディッツが苦笑して言おうとするが皇嵐の顔を見て言葉を飲み込む。
11/13ページ
スキ