「おだまり！！、かっ神でもなれてないものはあるのよ…！！！。」今までそんなにしてきたことがなかったのだから、相手という相手はせいぜいカリグラくらいだし。
「悪い、あまりにも可愛いからな。…それで、なぜ下げさせた？。」前髪をかきあげてラディッツは質問する。
「…見たくなったからよ、あなた昔は前髪を下げてたじゃない。その、いまは上げてたから…」少し戸惑いながら話したせいか、後半から声が小さくなる。
ラディッツは皇嵐の声を聞き取れたのか、ため息をついて答えた。
「…気まぐれだ、上げたのは。」
「気まぐれ…？」首をかしげて聞き返すとそうだ、と答えられた。
「上げてたまたま視界がよくなったからな。…まぁこれのお陰で年齢より少し上に見られるしいいな、と思ってな。」
「背伸びしたいお年頃だからかしら？。」皇嵐はそういうことなのねと、楽しげに笑いラディッツに言う。
「でも私は下げているあなたも好きよ？。そっちの方があなたらしいし。」
「…時々下げてやる。」ラディッツは顔を赤くして皇嵐に言った。彼女が喜ぶならたまにはいいな、と思ってだ。
でも本当の理由は、



（お前が俺を見て他の゛男″を見ている気がしたからだ。）ただの男の嫉妬だ。ずっと彼女のことを想い、彼女を見てきたからこそわかる。自分を見ているように見せて、時々他の男を見ていたことに。
恐らくあの別れたとき話していたサイヤ人の皇帝のことだろう。だから髪型を変えた、昔の男ではなく自分を見てほしいから。