「きょうは？、休みなの？。」
「あぁ、ベジータたちはトレーニングしているがな。」
「あなたもしてきたら？。」
「…嫌だ、あいつらと顔を合わせるのは仕事だけでいい。」ラディッツは嫌そうな顔をして告げる。
「前も言っていたわね、気が合わないの？。」根本がな、とラディッツは答えた。皇嵐が聞き返すと答えてくる。
「あいつらはプライドや趣味で戦闘をしている、だから死を厭わない。俺は仕事や仕方なく、だ。嫌いと言うわけではないが、己の敗けがわかっている戦闘をするのは嫌いだ。あいつらからの俺のあだ名を知っているか？。」
「あだ名？、知らないわ。なに？。」
「゛弱虫ラディッツ″、軽蔑しての言葉だ。舐められているのだよ。…何故死がわかっている戦をしないといけない？。そんなのするのは、俺からすれば愚者だ。いくら戦闘民族であろうと限界もあるし、心臓を刺されたり致命傷を負えば死ぬ。死ぬ戦ならせずに、他の手でいく方がマシだ。例え…卑怯と言われようとな。」皇嵐はラディッツの返答に驚きを隠せなかった。
戦闘民族サイヤ人で、ここまで悟っているものがいることと戦闘を仕事だと言う彼にだ。分けきっているのだ、趣味と仕事を。そして生と死を。
（ラディッツの残虐性はその覚悟と思考から来ているのね…）「弱虫ラディッツ、ね。あなたは弱虫というより策略家じゃないかしら？。」生まれがもし戦闘を主とするのではなく、あの地球のように武と知をものとするところであれば彼の生はすごいものであったかもしれない。