久しぶり、愛しき君~第6章~

すると国重が心に言ってきた。
(いや、あれはただの勘違いです。あなたの行動からそう思ってるっすね)嗚呼過去の己の行動…!。
もういい、いってしまおう。彼に、己の気持ちを。
「…生意気、私の負けよ。」
「…負け、か…?」どういう意味だ、と問おうとすると口を塞がれた。皇嵐の唇だと気づくのに数秒かかり、顔を赤くする。
「あなたのことが好きだから、心配なのよ。…ラディッツ。」
「はっ!?、おっおい!!。おっ俺を…!!??」嘘だ、夢ではないかとラディッツは自分に問う。手をつねっても痛みがあり現実だと告げる。
そんな、まさか…己の夢が叶うなんて。嬉しくてたまらない。
「そうよ、あなたはどうなのかしら?」
「…ッツ…!!」今更ながら恥ずかしくて言えないが、国重がバカにするように後ろでニヤニヤしていることに気付き苛立ちながらも告げた。
「俺もだ…!」
「あらっ、何が?」さすがは大人の女、余裕で攻めてくる。
「だからな!、俺も皇嵐が大好きだ‼!。」
「あっ、そうなのね…!」どうしよう、二人して気恥ずかしくなり顔を赤く染める。
国重がニヤニヤしているとこさえなければうぶな二人の可愛い絵面だ。
「おい!!、バカパクリ‼。笑うならどっか去れ!」
「えっ?、今からズッポリするんっすか?」ニヤニヤしながら両手を使い嫌らしいジェスチャーをする。この男、精神的にラディッツをいじめているのだ。
こういうこととなれば、国重の方が経験は上なのだ。
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