もう1人の器

だが役人は知っている、その者の着ている服についている紋様のところを。
「光言宗…!?」自分たちの国を守り、宗教を広める組織の証だ。
「一応な…だが、私は違う。」
「なっ、なななんだよ!?。お前は!!!」俺が…!、と言おうとした瞬間黒い矢が役人の車を破壊した。
「…控えろ、ゲスが。我らが姫様に近づくな!!。」トゲトゲとした髪型、そして弓…役人は思い出した。
11年前、屍の群れが日本を破滅に追いやったことを。
そしてその中には弓使いがいたこと、そして者の言葉…。
嘘だ、嘘だ、あの一族は死んだはずこいつらは封印されたはず。
「おっ、大群(おおぜいのけがれ)…!!??。教主鎮西八郎為朝…!?」うそだ!、あいつはあの王とともに…!。
「正解だよ、役人さん。私のことはわかるかい…?」
「…あっ、ああんた…!。まさか…!!」11年前、あの騒動のあと殺した一族の生き残りか!と叫ぶ。
するとニタリと娘は笑い言った。
「…そうさ、私は崇徳 顕仁。貴様らが殺した竹藤の生き残りだ。そして現大群の゛王″さ。」
「おかしいぞ!、大群は屍にしか…!!。」
「姫様は我らが陛下の娘だ!。おれらを率いて当然の方だ!!。」
「…あんたらが父と母を殺したあと私は、崇徳院に引き取られたんだよ。怨霊のなかで育ったさ、だから力もついた。まぁ私は一族の中でも珍しく崇徳院…父上の血が強かったのさ。」引き取られ、育てられた。そこで誓ったのだ、
「あんたらを殺す、とな。だから嫌々ながらも光言宗に入ったんだよ。…竹藤も崇徳の名も使わず偽名でね。」
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