ベジータ王に殺される…その発言に皇嵐は驚いたが、すぐに目を細め逸らしてカリグラに言った。
「…運命だから、仕方ないわよ。」そう、運命。決められ定められたもの。
何人も知ることはおろか、神でさえ知らない時もある。
カリグラの死は今回神である皇嵐にとって、知らないものの一つでもあったが予想ができてわかっていたものであった。
「そこでだ、皇嵐…賭けをしよう。」賭け…カリグラは、ギャンブル好きであった。勝ちか負け、そこに快感があるからであろう。勝負事に強く好きな彼にとっての趣味のひとつだ。
「賭け…？、なにかしら。」ニヤリ、とカリグラは笑い告げた。
「俺が死ぬ、といったよな？。そこでだ、二千年後俺の生まれ変わりに逢ってほしい。見合いみたいなものだ…お前が成長したその俺に惚れるか、惚れないかのな。」
「いいけど、ずいぶんと勝率の低いものをするわね。」その言葉にカリグラは、笑った。
「お前は抜けてるな。俺が勝率低いのをすると？、しないぞ。勝つべくして勝つ…それがこの俺、カリグラ＝ガイウスの賭けの仕方と戦い方だ。俺は恋愛と言うものは神であろうと何であろうと平等だと考えている。故に下級どもの異星人とのも認めている。まぁそうだな…やつが成人しても無理であったなら、サイヤ人絶滅させてもいいぞ？。」そうだ、なんせこの自分が……かつて10年近く前まで愛情なんぞ雑魚どものなぐさめあい。そして、恋愛なんぞ無駄なものと思っていた自分がこのようにひとりの女神に惚れてガラリと性格を変えたのだから。