ハリー・ポッターと賢者の石
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食堂に響く帽子の歌。生徒達のお喋りに、イライラと歩くフィルチ。今日は入学式。組分け帽子の前に並べられた一年生。3年前、あそこに並んでたと思うと感慨深い。
「ねぇ、ロロ!貴女の弟も今年入学なんでしょう?どの子なの?もちろんスリザリンでしょ。だって貴女の弟だもの!」
『Ms.レタシー、家は両親はグリフィンドールだったし組分けはあの子が決めるの。私じゃない。それに貴女に弟の話したことないと思ったのだけど。』
ロザリオ・レタシー、純血家系の娘で同級生。噂好きでごますりを欠かさないスリザリン生だ。何を思ってかつきまとってくる。
「だって貴女の弟はあの"ハリー・ポッター"じゃない!みんな噂してるわ。スリザリンの女王様の弟はどこの寮だって。今年はマルフォイ家の跡継ぎも入学するし豪華よね。」
『ふーん。興味無いわ。』
他の生徒も雑談に参加してきたので情報収集がてらにぼんやりと聞いていると組分け帽子の歌が終わったようだ。今年のホグワーツの理事はマルフォイ家の当主だとか、マルフォイ家の跡継ぎはドラコ・マルフォイで絶対スリザリンだとか。グリフィンドールが気に入らないとか、クディッチの試合がどうとか。
次々に一年生が組分け帽子を被り、その度に歓声があがる。順番待ちの一年生の中に両親の面影を見た。父さんと同じ柔らかい癖のある髪、母さんと瓜二つの優しい目。顔立ちをみる限り父さんの遺伝が強そうだ。丸眼鏡なんてして、生き写しみたいだ。前髪に隠れた額の傷、間違いない。弟 だ。緊張してるのか顔色が悪い。でも、元気そうだ。
……一瞬、目があった気がした。じろじろ見すぎた?見てたのバレたかな。誤魔化そうと急いで目を反らし、グラスの水に口をつけた。
その時、周りから歓声が上がった。驚いて周りを見渡すと、ブロンドの一年生がこちらに歩いてきた。私の向かいに座っていたMs.レタシーが横に動き、スペースを作った。ブロンドの少年は迷うことなく空いた私の前に座った。
「ロロ・ポッターですよね。ハリー・ポッターの姉の。ドラコ・マルフォイです。」
この子がMs.レタシーの言ってた子か。
『そうだよ。4年生のロロ・ポッター。よろしく。』
求められるままに握手をし、マルフォイ君が話かけてきたが全てMs.レタシーが返事をしてたので聞き流した。こういう時のお喋りは便利だ。
「次、"ハリー・ポッター"!!!」
マクゴナガル先生の声が食堂に響いた。生徒が一斉に静かになったのは気のせいでは無いだろう。
被せられた組分け帽子は何か難しい顔をしてるし、難航してるのだろう。私の時もそうだった。"君には勇気もあるが大きな野望もある。頭も悪くない。"だったかな。最終的に選ばせてくれたのでスネイプ先生のいるスリザリンにした。スネイプ先生には入学前から魔法や勉強を教えて貰ってたし。ハリーはどこに入りたいのかな。組分け帽子は閃いた顔をすると声高らかに宣言した。
「グリフィンドール!!!!!!!」
グリフィンドールの方からものすごい歓声が響いた。ハリーは笑みを浮かべながらグリフィンドールのテーブルへ歩いていく。どうやら望んだ寮に入れたようだ。
……良かった。父さんと母さんに似た勇敢な子に育ってるんだ。
安心もつかの間、一年生の組分けも終わり先生の紹介になった。新しく来た黒魔術に対する防衛術の先生が気になった。なんとなく嫌な予感がするのだ。頬の傷がヒリヒリと痛む。クィリナス・クィレル先生について少し調べてみようか。グリンゴッツの襲撃の件もあるし、神経質くらいがちょうど良いだろう。
「ねぇ、ロロ!貴女の弟も今年入学なんでしょう?どの子なの?もちろんスリザリンでしょ。だって貴女の弟だもの!」
『Ms.レタシー、家は両親はグリフィンドールだったし組分けはあの子が決めるの。私じゃない。それに貴女に弟の話したことないと思ったのだけど。』
ロザリオ・レタシー、純血家系の娘で同級生。噂好きでごますりを欠かさないスリザリン生だ。何を思ってかつきまとってくる。
「だって貴女の弟はあの"ハリー・ポッター"じゃない!みんな噂してるわ。スリザリンの女王様の弟はどこの寮だって。今年はマルフォイ家の跡継ぎも入学するし豪華よね。」
『ふーん。興味無いわ。』
他の生徒も雑談に参加してきたので情報収集がてらにぼんやりと聞いていると組分け帽子の歌が終わったようだ。今年のホグワーツの理事はマルフォイ家の当主だとか、マルフォイ家の跡継ぎはドラコ・マルフォイで絶対スリザリンだとか。グリフィンドールが気に入らないとか、クディッチの試合がどうとか。
次々に一年生が組分け帽子を被り、その度に歓声があがる。順番待ちの一年生の中に両親の面影を見た。父さんと同じ柔らかい癖のある髪、母さんと瓜二つの優しい目。顔立ちをみる限り父さんの遺伝が強そうだ。丸眼鏡なんてして、生き写しみたいだ。前髪に隠れた額の傷、間違いない。
……一瞬、目があった気がした。じろじろ見すぎた?見てたのバレたかな。誤魔化そうと急いで目を反らし、グラスの水に口をつけた。
その時、周りから歓声が上がった。驚いて周りを見渡すと、ブロンドの一年生がこちらに歩いてきた。私の向かいに座っていたMs.レタシーが横に動き、スペースを作った。ブロンドの少年は迷うことなく空いた私の前に座った。
「ロロ・ポッターですよね。ハリー・ポッターの姉の。ドラコ・マルフォイです。」
この子がMs.レタシーの言ってた子か。
『そうだよ。4年生のロロ・ポッター。よろしく。』
求められるままに握手をし、マルフォイ君が話かけてきたが全てMs.レタシーが返事をしてたので聞き流した。こういう時のお喋りは便利だ。
「次、"ハリー・ポッター"!!!」
マクゴナガル先生の声が食堂に響いた。生徒が一斉に静かになったのは気のせいでは無いだろう。
被せられた組分け帽子は何か難しい顔をしてるし、難航してるのだろう。私の時もそうだった。"君には勇気もあるが大きな野望もある。頭も悪くない。"だったかな。最終的に選ばせてくれたのでスネイプ先生のいるスリザリンにした。スネイプ先生には入学前から魔法や勉強を教えて貰ってたし。ハリーはどこに入りたいのかな。組分け帽子は閃いた顔をすると声高らかに宣言した。
「グリフィンドール!!!!!!!」
グリフィンドールの方からものすごい歓声が響いた。ハリーは笑みを浮かべながらグリフィンドールのテーブルへ歩いていく。どうやら望んだ寮に入れたようだ。
……良かった。父さんと母さんに似た勇敢な子に育ってるんだ。
安心もつかの間、一年生の組分けも終わり先生の紹介になった。新しく来た黒魔術に対する防衛術の先生が気になった。なんとなく嫌な予感がするのだ。頬の傷がヒリヒリと痛む。クィリナス・クィレル先生について少し調べてみようか。グリンゴッツの襲撃の件もあるし、神経質くらいがちょうど良いだろう。