6時限目の授業が終わり、生徒たちは家に帰る者、部活動に勤しむ者に別れ並盛中は活気に溢れていた。

ツナさんは、また学校を抜けて帰ったらしい。

「ようクローチェ。これから遊びに行かないか？」

この人は誰だったっけ？

『……興味ない。』

顔を見ても思い出せない。

黒髪の……2年生だろうか。

「俺の部を見学していかないか？ マネージャーに成って俺を支えるなんてどうだ！ 」

この人、下駄箱からずっとついてくる。

邪魔だなぁ。

『……誰？ 帰るのに邪魔、です。』

『2年剣道部の持田だ！も・ち・だ！ 何度言えば解る？これで4回目だぞ！ 」

……あぁ。

思い出した気がする。

『どうでもいい。』

どうせ、すぐ忘れる。

校門を出る頃には、あの人は居なくなってた。

……早く帰ろう。












家に着くと奈々さんが出迎えてくれた。

「お帰りクーちゃん。多分今2階にツッ君とクーちゃんの家庭教師の先生来てるから挨拶してね～。」

『は、はい。……奈々さんただいま。』

ハイテンションの奈々さんの横を通り階段を上がる。

後ろから「先生に宜しくね～！」と聞こえたがツナさんの向かいの自室に入る。

……興味ないんだけど。

しばらく自室で、学校の課題を片付けていると玄関のドアが開いた音がした。

息抜きがてら様子を見に行くと、パンツ1枚のツナさんとスーツ姿の赤ん坊が居た。

とりあえず、奈々さんに見つからないように２階に来るように指示し、ツナさんの部屋のドアを開ける。

ツナさんを部屋入れ、服を着るのを待つ。

……一体何があった。

それにあの赤ん坊、アルコバレーノ？

「ちゃおっス。俺は家庭教師のリボーン。お前さんがクローチェか？ お前さんにはボスの補佐をしてもらうぞ。』

今、気配がなかった。

リボーン君が私の隣に立ち、見上げながら話をする。

「ボンゴレの決定だ。お前さんの予想通り俺はアルコバレーノで世界一のヒットマンだぞ。」

『…………どうでもいい。』

リボーン君と話してると、ツナさんが部屋に招き入れて来た。