今日は珍しく、吹雪が止んでいる日だ。と言うか、私が吹雪を止めたんだけど。基本的には現世と季節、天気は同じにしているけど今日は別。冬に変わりはないが、快晴に設定した。
大広間はそわそわとしていて、落ち着きの無い子が多い。それもそうだ。今日は特命調査を終えた第四部隊が監査官を連れて帰還する日。5日間も本丸を空けたのだ。いくら精鋭とはいえ未知の時代に送った訳だし、正直かなり心配だった。
「主ー！たっだいまー！」
玄関から部隊長の加州の声が聞こえてきた。大広間からダッシュで廊下を駆け抜け、玄関で佇む加州に抱き付く。
『お帰り皆！怪我は無い？もうすぐお昼ご飯になるよ！監査官さんもいらっしゃい！これからよろしくね。』
「全員怪我も無ければ刀装も無事。ヨユーだったよ主。」
ドタドタと足音が聞こえ、振り替えると今回の部隊に選ばれたメンバーの保護者達が首を連ねていた。
「秋田、骨喰お疲れ様。寒かっただろう？お風呂できているよ。」
「不動、僕たちもお風呂行きますよ。」
「鶯丸！獅子王！遅かったではないか！」
「やぁやぁ、遅かったじゃないか正月の監査官。俺が先輩として本丸を案内してやろう。」
『ぞろぞろごめんねー。監査官の本丸のお世話は長義にお願いしたんだ。』
「では先輩から色々教わるとしよう。」
それじゃ後でねー！と加州を連れて皆と別れた。



執務室に加州を連れ込み 人払いをする。
『加州、ぶっちゃけ監査官の正体がアレってまじ？』
「マジマジ。ところでさ、あのくそじじいの部屋ってどうなるの？俺同室とか嫌なんだけど。安定もいるし。」
『それはね、同じ刀派の子がいるからそこに行って貰う予定かな。』
加州はあからさまに胸を撫で下ろすとシャワー浴びてくると部屋を出ていった。





久しぶりに全員が揃った昼食はあっという間で、そのまま皆に今後の指令をする事にした。
『はーい注目！正月の監査官を迎えた所でこれからの予定について発表でーす。ここ最近で新しい子が増えたので、第一部隊！部隊長静形薙刀、太閤左文字、五月雨江、大千鳥十文字槍、泛塵、監査官で織豊の記憶越前、安土にてレベリングをお願いします。第二、第三部隊はそのまま遠征で、第四部隊は部隊長加州清光、鶯丸、大和守安定、にっかり青江、薬研藤四郎、太鼓鐘貞宗で慶応甲府の調査をもう一度お願いします。今回、節分の豆集めは今までのが大量に残っているため見送りとします。以上！今日は手持ちの仕事が終わり次第お休みで。明日からも頑張りましょう！』