今日は皆が大好き休暇の日。朝御飯の時間であれば皆が集まる。堀川君との約束の日だし、兼さん達そわそわしてるね。
『はーい皆さんちゅーもく！朝御飯の前にちょっと聞いてね。今来てない子居る？』
「先ほど全員揃った所だよ。内容は会津が騒いだ事だろう？同じ刀派として謝罪するよ。」
『歌仙は悪くないし、悪いのはむしろ私だから。えっと、兼さんを中心に魚を飼いたいって言う子が何振りか居ると相談を受けまして、今日10時からここ大広間にて、お魚飼育講座を行いまーす！興味ある子は来て下さい！』
さて、ご飯食べよ。
「主さんすいません。せっかくのお休みなのに。」
『おはよう堀川君。私が好きでやってるし、気にしないで。』
「ありがとうございます。卵焼き、主さんの好きなだし巻き卵にしたんです。それからお味噌汁も主さんの好きな茄子入ってますよ～。」
『ありがとう。好き。』







10時に準備を終えて大広間に入ると、予想以上に人が集まっていた。
『一期さんや、粟田口が皆居りますがどうしました？』
「主殿が弟達にと、くださったメダカは皆で交代で世話をしておりますが、一人で飼ってみたいと弟達が言い出しましてな。」
『成る程。良いんじゃないですか。』
居るのは、藤四郎兄弟と長船と兼定派と……おっ、来派と左文字、貞宗も揃ってる。長谷部も来てるし、不動ちゃんと太郎さんが居るのは意外だな。
『それじゃあ始めるよー！基本的な飼う準備や飼い方説明するからちゃんと聞いてね。飼いたい魚はそれぞれだろうし、個々相談に乗るよー。』
皆の顔は真剣そのものだ。常々みんなには飼育の大切なことを話してきたつもりだ。生半可な気持ちでやらせるわけにはいかない。
『まず、絶対的な前提から。終身飼育する事！自分のエゴで飼うのだから、死ぬまで責任持ってお世話しなさい。逃がすのは持っての他！あるべき自然を破壊する愚かな行為と心得なさい。飼えないなら飼うんじゃありません！』
『次は調べてから飼育する事！どれくらいの水槽が必要なのか、餌は何を食べるのか、水温、水質、水流、しっかり把握しなさい。魚同士の相性も関わる場合があります。』
『人に迷惑を掛けない事！みんな基本は相部屋なんだから、大き過ぎる水槽や臭い、汚れは相手の迷惑に成ります。相手が見て気持ちの良い水槽を心掛けなさい！』
『最後に、手の掛からない生き物は居ない！
命を預かる飼育者としての責任を果たしなさい！以上。』