幼少期 出会い
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これは私が10歳の時のこと。私とゼノはそれぞれやりたい事のために飛び級制度を利用し、大学に進学していた。
ゼノは宇宙工学を学べる大学、私は美術大学だ。ほぼ毎日お互いの家を行き来しながら絵を描いたり、レポートをしたり、論文を作っていた。私の親が大学費用のために共働きになったこともあり、大半はゼノの家で過ごしていたし、週の半分はゼノの家に泊まっていた。
その日はゼノの部屋でスケッチブックに次作る人形のプロットを書き出していた。
「実は僕に友達ができたと言ったら怒るかい?」
『別に良いんじゃないの?怒る理由無いけど。』
書くのを止めない私にゼノは真剣な話なんだと黒曜石の真剣な眼差しを向けてきた。
「それで僕は君と彼が仲良くなってくれたら嬉しいんだけど、どうかな。」
真剣なゼノの瞳には僅かに不安の色が入り混じっていた。
『努力するよ。ゼノのお願いだからね。』
「本当かい!さっそくスタンを呼んでくるよ!」
そうゼノが叫ぶと広げていたレポートをそのままに部屋の外へ駆け出していく。
全速力で走るゼノの背中を見送り、30分ほどたっただろうか。スケッチブックへ鉛筆を走らせ続けていると、勢い良く部屋の扉が開かれた。
「紹介するよ!!僕の新しい友人のスタンだ!」
ハァハァと息を切らせ、目を輝かせたゼノは彼との出会いや彼がいかに素晴らしい射撃の才能の持ち主かを語っている。
スタンと呼ばれた少年はダビデ像の様に精巧な顔に、ドルチェ・ファール・ニエンテの様な表情を浮かべ、棒付きのキャンディを咥えていた。
「OKゼノ。もういい。俺はスタンリー・スナイダー。あんたがロロ?」
スタンリーは私を足先まで舐めるように見つめてから口を開く。
『そうだよ。ロロ・オーデン。よろしくね。』
「話はゼノから聞いてんよ。」
ゼノに促されてスタンリーと握手をすると、彼の手が体格の割に大きめな事に気付いた。
指が長くしなやかな子供の手だが、指先のマメやしっかりと付いた筋肉により厚みを感じる手だ。握手を終えた自分の手を見ながら自分の手と何が違うのか思考を巡らせる。美しいのは顔だけでは無いようだ。
『今度さ、スタンリーの手の型取らせて。』
思わず口に出た言葉に怪訝な顔をされたが、これが後の超エリート軍人とのファーストコンタクトである。
ゼノは宇宙工学を学べる大学、私は美術大学だ。ほぼ毎日お互いの家を行き来しながら絵を描いたり、レポートをしたり、論文を作っていた。私の親が大学費用のために共働きになったこともあり、大半はゼノの家で過ごしていたし、週の半分はゼノの家に泊まっていた。
その日はゼノの部屋でスケッチブックに次作る人形のプロットを書き出していた。
「実は僕に友達ができたと言ったら怒るかい?」
『別に良いんじゃないの?怒る理由無いけど。』
書くのを止めない私にゼノは真剣な話なんだと黒曜石の真剣な眼差しを向けてきた。
「それで僕は君と彼が仲良くなってくれたら嬉しいんだけど、どうかな。」
真剣なゼノの瞳には僅かに不安の色が入り混じっていた。
『努力するよ。ゼノのお願いだからね。』
「本当かい!さっそくスタンを呼んでくるよ!」
そうゼノが叫ぶと広げていたレポートをそのままに部屋の外へ駆け出していく。
全速力で走るゼノの背中を見送り、30分ほどたっただろうか。スケッチブックへ鉛筆を走らせ続けていると、勢い良く部屋の扉が開かれた。
「紹介するよ!!僕の新しい友人のスタンだ!」
ハァハァと息を切らせ、目を輝かせたゼノは彼との出会いや彼がいかに素晴らしい射撃の才能の持ち主かを語っている。
スタンと呼ばれた少年はダビデ像の様に精巧な顔に、ドルチェ・ファール・ニエンテの様な表情を浮かべ、棒付きのキャンディを咥えていた。
「OKゼノ。もういい。俺はスタンリー・スナイダー。あんたがロロ?」
スタンリーは私を足先まで舐めるように見つめてから口を開く。
『そうだよ。ロロ・オーデン。よろしくね。』
「話はゼノから聞いてんよ。」
ゼノに促されてスタンリーと握手をすると、彼の手が体格の割に大きめな事に気付いた。
指が長くしなやかな子供の手だが、指先のマメやしっかりと付いた筋肉により厚みを感じる手だ。握手を終えた自分の手を見ながら自分の手と何が違うのか思考を巡らせる。美しいのは顔だけでは無いようだ。
『今度さ、スタンリーの手の型取らせて。』
思わず口に出た言葉に怪訝な顔をされたが、これが後の超エリート軍人とのファーストコンタクトである。
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