不思議な刺青
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第七師団鶴見さん一行について町外れの兵舎に入った。医務室に担ぎ込まれた尾形さんの後を追い、顎の手術を見させてもらった。
尾形さんに使った薬を医師に説明し、応急処置を含め誉められた。痛み止めだけ無かったのは申し訳無かったな。
手術後、医師に傷の縫合方法を教えて貰い、人形で練習までさせて貰えた。どうやら筋が良いらしい。アイヌでなければ弟子にしたいと言われたのは嬉しかったな。アイヌを出る気はないからどうもないが。
医者と鶴見さんが話をしてるのを尻目に医務室を散策する。窓から外に置いてきたクンネが見えないか覗くと医務室の扉が叩かれた。
開けると月島さんがクンネと一緒に立っていた。クンネの足を拭いて兵舎に入れてくれたらしい。流石に医務室は入れれないが。
気付けば夜になっており、月島さんが客間に案内してくれた。
本来であれば犬を兵舎内に入れるのは駄目らしいが、男所帯に若い女1人と言うのは忍びないと入れてくれたそうだ。
月島さん曰く、犬1匹でも護衛が全くないよりマシだろう、飼い主をしっかり護衛しろとクンネの頭を無表情で撫でていた。
案内された部屋で荷をほどき、マキリだけ取りやすい位置に身を付け直した。
昨日採った薬草を乾きやすいように吊るしていると、扉の向こうから声を掛けられた。
「月島だが、夕食の時間になったので食堂まで案内しに来た。」
はーいと、返事をして扉を開けるとすかさず開いた扉の隙間にクンネが割り込んできた。月島さんはクンネの頭を撫で、私の腰に着けた小刀 に気付くと良い心掛けだと食堂に案内してくれた。
「男所帯だからな。何があるかわからん。用心はしておくに越したことはない。」
そんな有難いお話を聞き流した。途中、クンネがやたら外に出たがり連れて行くと糞 だった。アシリパが居ればやたら喜んだだろう。月島さんに軽く妹の話をすると、勝手だが私を妹のように思っていると教えてくれた。家族の為に若いのに働き素晴らしいと。
クンネの足をきれいにし、食堂に入るとやたら視線を感じた。隅の席に案内され、月島さんは食事を取ってくると歩いて行ってしまった。
1人残され大人しく椅子に座っていると、クンネが膝に頭を乗せて来た。可愛い。頭を撫で回してると突然クンネはキリッと私の横にお座りをした。月島さんが戻ったらしい。
2人分の食事を置き、私の向かいに腰をおろした。クンネの分も貰って来てくれたらしい。
クンネに食べて良いと指示を与え、私たちも食事を始めた。
味噌汁を啜っていると、ガタンと大きな音がした。月島さんの隣に誰か座ったらしい。
「おい。」
声を掛けられた方を向くと、昨日鶴見さんについていた黒子の部下さんだった。顔こわ。
『えーっと、時重さん?でしたっけ?昨日鶴見さんの御付きをしてましたよね?』
何でこんなに睨まれるんだ?昨日が初対面なんだが?
「気安く呼ばないでくれる?」
「宇佐美止めないか。客人だぞ。」
「僕はどうしても一言言わないと気が済まないんですよ。」
あー。このきんぴらヒンナだわー。現実逃避をしながら、今にも宇佐美?さんに飛び掛かろうと構えるクンネを静止させる。
『宇佐美さん?私何か貴方にしました?だとしたら謝りますが』
「薬師として少し腕が良いからって調子乗らないで欲しいんだよねー。」
明らかに怒ってる。顔は笑顔のように見えるのに、殺気さえ感じるひきつった顔だ。
「薬を作ってる以上、鶴見中尉に多少目を掛けられるのは許す。けど、色目を使えば殺す。だいたい昨日の着物代だって貰いすぎなんじゃない?それに鶴見中尉の提案を断るなんてあり得ないんだけど。」
私の恐怖を感じだのかクンネは低く唸っている。コイツは危険。
『……鶴見さんには私の家庭の事を話した事があるので、気を使って頂いたのだと思います。』
「ふーん?それで断ったわけ?ふざけてる?」
ピリピリと危険を肌で感じる。こんなのヒグマに対峙してる時ですらそうそう無い。
『私の両親は私が幼い時に2人とも亡くなってまして、私の家族は年老いた祖母と、幼い妹だけです。』
『稼ぎ頭の私が家を出るわけには行きません。』
『鶴見さんはとても良いお客さんです。』
『妹が大きくなるまで結婚なんて考えるつもりもない。私は行き遅れ確定。』
矢継ぎ早に相手を刺激しないように説明すると落ち着いたのが、興味を失いとっとと食事をして何処かに行ってくれた。
尾形さんに使った薬を医師に説明し、応急処置を含め誉められた。痛み止めだけ無かったのは申し訳無かったな。
手術後、医師に傷の縫合方法を教えて貰い、人形で練習までさせて貰えた。どうやら筋が良いらしい。アイヌでなければ弟子にしたいと言われたのは嬉しかったな。アイヌを出る気はないからどうもないが。
医者と鶴見さんが話をしてるのを尻目に医務室を散策する。窓から外に置いてきたクンネが見えないか覗くと医務室の扉が叩かれた。
開けると月島さんがクンネと一緒に立っていた。クンネの足を拭いて兵舎に入れてくれたらしい。流石に医務室は入れれないが。
気付けば夜になっており、月島さんが客間に案内してくれた。
本来であれば犬を兵舎内に入れるのは駄目らしいが、男所帯に若い女1人と言うのは忍びないと入れてくれたそうだ。
月島さん曰く、犬1匹でも護衛が全くないよりマシだろう、飼い主をしっかり護衛しろとクンネの頭を無表情で撫でていた。
案内された部屋で荷をほどき、マキリだけ取りやすい位置に身を付け直した。
昨日採った薬草を乾きやすいように吊るしていると、扉の向こうから声を掛けられた。
「月島だが、夕食の時間になったので食堂まで案内しに来た。」
はーいと、返事をして扉を開けるとすかさず開いた扉の隙間にクンネが割り込んできた。月島さんはクンネの頭を撫で、私の腰に着けた
「男所帯だからな。何があるかわからん。用心はしておくに越したことはない。」
そんな有難いお話を聞き流した。途中、クンネがやたら外に出たがり連れて行くと
クンネの足をきれいにし、食堂に入るとやたら視線を感じた。隅の席に案内され、月島さんは食事を取ってくると歩いて行ってしまった。
1人残され大人しく椅子に座っていると、クンネが膝に頭を乗せて来た。可愛い。頭を撫で回してると突然クンネはキリッと私の横にお座りをした。月島さんが戻ったらしい。
2人分の食事を置き、私の向かいに腰をおろした。クンネの分も貰って来てくれたらしい。
クンネに食べて良いと指示を与え、私たちも食事を始めた。
味噌汁を啜っていると、ガタンと大きな音がした。月島さんの隣に誰か座ったらしい。
「おい。」
声を掛けられた方を向くと、昨日鶴見さんについていた黒子の部下さんだった。顔こわ。
『えーっと、時重さん?でしたっけ?昨日鶴見さんの御付きをしてましたよね?』
何でこんなに睨まれるんだ?昨日が初対面なんだが?
「気安く呼ばないでくれる?」
「宇佐美止めないか。客人だぞ。」
「僕はどうしても一言言わないと気が済まないんですよ。」
あー。このきんぴらヒンナだわー。現実逃避をしながら、今にも宇佐美?さんに飛び掛かろうと構えるクンネを静止させる。
『宇佐美さん?私何か貴方にしました?だとしたら謝りますが』
「薬師として少し腕が良いからって調子乗らないで欲しいんだよねー。」
明らかに怒ってる。顔は笑顔のように見えるのに、殺気さえ感じるひきつった顔だ。
「薬を作ってる以上、鶴見中尉に多少目を掛けられるのは許す。けど、色目を使えば殺す。だいたい昨日の着物代だって貰いすぎなんじゃない?それに鶴見中尉の提案を断るなんてあり得ないんだけど。」
私の恐怖を感じだのかクンネは低く唸っている。コイツは危険。
『……鶴見さんには私の家庭の事を話した事があるので、気を使って頂いたのだと思います。』
「ふーん?それで断ったわけ?ふざけてる?」
ピリピリと危険を肌で感じる。こんなのヒグマに対峙してる時ですらそうそう無い。
『私の両親は私が幼い時に2人とも亡くなってまして、私の家族は年老いた祖母と、幼い妹だけです。』
『稼ぎ頭の私が家を出るわけには行きません。』
『鶴見さんはとても良いお客さんです。』
『妹が大きくなるまで結婚なんて考えるつもりもない。私は行き遅れ確定。』
矢継ぎ早に相手を刺激しないように説明すると落ち着いたのが、興味を失いとっとと食事をして何処かに行ってくれた。