逆心の徒
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俺はオークニーの国王ロットとその妻モルガンの第二子として生を受けました。優秀な兄のガウェインに、聡明な弟のアグラヴェイン、がんばり屋さんの妹のガレスに囲まれ、幼いながらに幸せな日々でした。
ブリテンで新たな王としてアーサー王が即位すると、母モルガンは兄を連れ外交のため、オークニーからブリテンへと旅立ちました。
その後、二人が帰って来ると、母はあろうことか妊娠していました。アーサー王と不貞を働いたのだとすぐに理解できましたよ。母は恋多き人でしたから、不貞事態は珍しいことではありませんでしたが、妊娠は驚いたのを覚えています。
少し、月日が流れました。5/1のよく晴れた昼下がり、母は赤子を産み落としました。父と血の繋がってない不貞の子を。
祝福されない出産でした。誰もが祝う気に成れず、まるでお葬式のような空気でした。
ですが、アーサー王からの御触れにより事態は一転しました。
「今年の5/1に産まれた子がアーサー王を倒すだろう。」
それはマーリンからの予言でした。
この時のブリテンは大陸との不可侵条約により、アーサー王ある限りイギリスは進行しないと約束がありました。ブリテンが落ちれば次に攻め込まれるのはオークニーですから、ブリテンを失う訳にはいきませんでした。
ならばどうすべきか、まだ若かった俺にも容易に理解できました。5/1に産まれた子を皆、殺せば良いのです。例え、赤子の中に産まれたばかりの弟が含まれるとしても。
自分の感情を無視して考えれば好都合でした。不貞の子を隠蔽できるのだから。父も兄その考えなのか、誰一人御触れに抗議する者は居ませんでした。いや、することができなかった。魔女であった母は魔術を使い、グィネヴィア妃に化けて不貞を働いたらしいのです。
外交問題としても、人としても、有っては成らない事です。
故に俺達はアーサー王の御触れを受け入れてました。国中の5/1に産まれた赤子をかき集め、船に乗せ海に流しました。国を守るために仕方の無いこと。そう自分に言い聞かせて。
夜中ガレスとアグラヴェインが泣いているのを知ってましたし、それを兄が泣くのを堪えて慰めてるのも知ってました。母の身勝手で、罪の無い赤子が産まれ、国のためという名目で殺した。
1番の悪は母だということは理解してました。母が不貞を働かなければ、オークニーはアーサー王を御触れを拒むこともできたでしょう。俺はこの時から、母を、女性を信用することができなくなりました。
ブリテンで新たな王としてアーサー王が即位すると、母モルガンは兄を連れ外交のため、オークニーからブリテンへと旅立ちました。
その後、二人が帰って来ると、母はあろうことか妊娠していました。アーサー王と不貞を働いたのだとすぐに理解できましたよ。母は恋多き人でしたから、不貞事態は珍しいことではありませんでしたが、妊娠は驚いたのを覚えています。
少し、月日が流れました。5/1のよく晴れた昼下がり、母は赤子を産み落としました。父と血の繋がってない不貞の子を。
祝福されない出産でした。誰もが祝う気に成れず、まるでお葬式のような空気でした。
ですが、アーサー王からの御触れにより事態は一転しました。
「今年の5/1に産まれた子がアーサー王を倒すだろう。」
それはマーリンからの予言でした。
この時のブリテンは大陸との不可侵条約により、アーサー王ある限りイギリスは進行しないと約束がありました。ブリテンが落ちれば次に攻め込まれるのはオークニーですから、ブリテンを失う訳にはいきませんでした。
ならばどうすべきか、まだ若かった俺にも容易に理解できました。5/1に産まれた子を皆、殺せば良いのです。例え、赤子の中に産まれたばかりの弟が含まれるとしても。
自分の感情を無視して考えれば好都合でした。不貞の子を隠蔽できるのだから。父も兄その考えなのか、誰一人御触れに抗議する者は居ませんでした。いや、することができなかった。魔女であった母は魔術を使い、グィネヴィア妃に化けて不貞を働いたらしいのです。
外交問題としても、人としても、有っては成らない事です。
故に俺達はアーサー王の御触れを受け入れてました。国中の5/1に産まれた赤子をかき集め、船に乗せ海に流しました。国を守るために仕方の無いこと。そう自分に言い聞かせて。
夜中ガレスとアグラヴェインが泣いているのを知ってましたし、それを兄が泣くのを堪えて慰めてるのも知ってました。母の身勝手で、罪の無い赤子が産まれ、国のためという名目で殺した。
1番の悪は母だということは理解してました。母が不貞を働かなければ、オークニーはアーサー王を御触れを拒むこともできたでしょう。俺はこの時から、母を、女性を信用することができなくなりました。