召喚されまして
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『召喚応じました。オークニー国王ロッドの次男、ガヘリス。騎士の誇りにかけて力の限り戦おう。』
口上を述べると聖杯から現代の知識が流れ込んできた。これならマスターとなる人にも迷惑はかからないだろう。
目の前には困惑した表情の黒髪の少年と盾を持つ少女。この盾はギャラバットが持っていた盾か?僅かだが縁を感じる。
『あー、少年がマスターですね?』
「は、はい!藤丸立夏です!今ダ・ヴィンチちゃん読んでくるので待っててください!」
藤丸と名乗ったマスターは飛び出すように部屋の外へ走り去った。
『盾の少女、いくつか質問しても?』
「はい!マシュ・キリエライトです。なんでしょう?」
少女、キリエライトと向き合い観察すると、疑問は確信へ変わった。
『キリエライト殿、その盾はギャラバットの物ですね?それから貴方からうっすらギャラバットの気配がするのは何故ですか?』
「私はデミ・サーヴァントで、ギャラバットさんの力を借りています。そのせいだと思います!」
『恐らく、貴女との縁に呼ばれたのでしょうね。長いこと英雄として人に強力なんてしてきませんでしたから。』
軽く微笑んで見せるとキリエライトは安心したのか、肩の力を抜いたようだ。私より頭1つ以上小さな少女に英雄としての力を求めるなんて、余程苦しい戦いを強いられてるんですかね。
「これは驚いた。ガヘリスは召喚に応じた記録がほとんど無いからね。あまり協力的な英霊ではないと思っていたんだが。」
扉から小柄な少女のようなライダーとマスターが入ってきた。
「やはりマシュが触媒になったのかな?私はレオナルド・ダ・ヴィンチ。ダ・ヴィンチちゃんと呼んでおくれ。カルデアの技術顧問をしている英霊だ。」
『オークニー国王ロッドの次男、ガヘリスです。』
ダ・ヴィンチ殿は気の良い英霊のようだ。
「では藤丸君、アーサー王伝説のおさらいだ。なぜマシュが触媒としてガヘリスを呼べたか解るかい?」
「え?えーっと、ギャラバットさんと生きた年代が同じとか?」
『半分正解ですよマスター。私は一応、円卓の騎士の1人なんです。ギャラバット卿ともそれなりに仲は良かったんです。』
「そうなんだ!ここにはアルトリアも円卓も揃ってるから楽しんでよ!」
『それは素晴らしいことですが、私にはかつての仲間に遭わせる顔がございませんので。』
私は王命に背いた騎士、許される訳ないのだ。王の死だって突き詰めれば私のせい。どの面下げて会えと?いや、マスター達は善意で言ってくれている。決して表に出しては行けない。
「先輩、ダ・ヴィンチちゃん、ガヘリスさん、そろそろお昼の時間ですから話は食べらがらでどうですか?」
「そうしよう!ガヘリスさんも良いよね?」
『構いませんよ。』
この後すぐ、私はこの発言を後悔した。かつての仲間にも、兄弟にも会わせる顔が無いのに、なぜ人が集まる食堂に移動したのか。英霊には食事は必要無いじゃないか。
口上を述べると聖杯から現代の知識が流れ込んできた。これならマスターとなる人にも迷惑はかからないだろう。
目の前には困惑した表情の黒髪の少年と盾を持つ少女。この盾はギャラバットが持っていた盾か?僅かだが縁を感じる。
『あー、少年がマスターですね?』
「は、はい!藤丸立夏です!今ダ・ヴィンチちゃん読んでくるので待っててください!」
藤丸と名乗ったマスターは飛び出すように部屋の外へ走り去った。
『盾の少女、いくつか質問しても?』
「はい!マシュ・キリエライトです。なんでしょう?」
少女、キリエライトと向き合い観察すると、疑問は確信へ変わった。
『キリエライト殿、その盾はギャラバットの物ですね?それから貴方からうっすらギャラバットの気配がするのは何故ですか?』
「私はデミ・サーヴァントで、ギャラバットさんの力を借りています。そのせいだと思います!」
『恐らく、貴女との縁に呼ばれたのでしょうね。長いこと英雄として人に強力なんてしてきませんでしたから。』
軽く微笑んで見せるとキリエライトは安心したのか、肩の力を抜いたようだ。私より頭1つ以上小さな少女に英雄としての力を求めるなんて、余程苦しい戦いを強いられてるんですかね。
「これは驚いた。ガヘリスは召喚に応じた記録がほとんど無いからね。あまり協力的な英霊ではないと思っていたんだが。」
扉から小柄な少女のようなライダーとマスターが入ってきた。
「やはりマシュが触媒になったのかな?私はレオナルド・ダ・ヴィンチ。ダ・ヴィンチちゃんと呼んでおくれ。カルデアの技術顧問をしている英霊だ。」
『オークニー国王ロッドの次男、ガヘリスです。』
ダ・ヴィンチ殿は気の良い英霊のようだ。
「では藤丸君、アーサー王伝説のおさらいだ。なぜマシュが触媒としてガヘリスを呼べたか解るかい?」
「え?えーっと、ギャラバットさんと生きた年代が同じとか?」
『半分正解ですよマスター。私は一応、円卓の騎士の1人なんです。ギャラバット卿ともそれなりに仲は良かったんです。』
「そうなんだ!ここにはアルトリアも円卓も揃ってるから楽しんでよ!」
『それは素晴らしいことですが、私にはかつての仲間に遭わせる顔がございませんので。』
私は王命に背いた騎士、許される訳ないのだ。王の死だって突き詰めれば私のせい。どの面下げて会えと?いや、マスター達は善意で言ってくれている。決して表に出しては行けない。
「先輩、ダ・ヴィンチちゃん、ガヘリスさん、そろそろお昼の時間ですから話は食べらがらでどうですか?」
「そうしよう!ガヘリスさんも良いよね?」
『構いませんよ。』
この後すぐ、私はこの発言を後悔した。かつての仲間にも、兄弟にも会わせる顔が無いのに、なぜ人が集まる食堂に移動したのか。英霊には食事は必要無いじゃないか。