もう一度
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練習試合は2-0で翔太のチームの勝利で終わった。
「…………勝った。」
翔太は、自らの手を見つめ勝利をかみしめていた。
ただの練習試合。何の記録にも残らない試合。
それでもバレーの試合であることは間違い無くて、勝ちは勝ちで。
久しぶりの勝利の感覚に嬉しさが込み上げてくる。
その感覚を忘れてしまわないように手を力強く握りしめた。
「翔太さん!!」
「菅原。」
翔太に走り寄ってきた菅原は、今まで見た事ない優しい顔で笑っていた。
「勝ちましたね!かっこよかったです!!」
その笑顔のまま両手を上げる菅原に、胸が高鳴り顔が熱くなる。
赤くなった顔を見られないように少し下を向きながらハイタッチを交わした。
「ありがとな。お前のおかげだ。」
「俺は何もしてないです。」
「きっかけをくれたのはお前だから。お前が居なかったら俺は一生バレーをやることはなかったと思う。」
その言葉は紛れも無い本心で。
きっと他の誰でも駄目だった。
背中を押してくれたのが自分と同じ思いをしたであろう菅原だったから。
翔太は一歩踏み出せたのだ。
「……一緒に全国行きましょう。」
「おう。」
「翔太さん!!俺にサーブ打ってください!!」
翔太のサーブを初めて見た時から、興奮していた西谷が菅原と翔太の間に割り込んできた。
「本気のやつ!!俺狙った時緩めに打ってましたよね!?本気のやつとってみせます!!」
自分の所にきたサーブが緩めだったのが気に入らないらしい西谷は心なしか悔しそうだ。
そう簡単にとれると思われているのは悔しいが、天才リベロにサーブを打ってくれと言われるのは悪い気はしない。
「西谷……。明日にすんべ。試合終わりで疲れてるだろうし、な?」
「いいよ。」
「まじっすか!あざっす!!」
「翔太さん!?」
西谷の提案を承諾した翔太に菅原が驚いた顔をする。
菅原の事は気にもとめず翔太は西谷と話を進めていく。
「ジャンプサーブかジャンフロかどっちがいい?」
「どっちもお願いします!!」
「わかった。」
「翔太さん!西谷の練習に付き合うと長くなりますよ?明日にした方が……。」
「知ってる。でも俺、今テンションあがってるから。」
菅原の静止を振り切りコートに入る。
一つ、深く息を吐いてネットを挟んだ西谷と対峙した。
「…………勝った。」
翔太は、自らの手を見つめ勝利をかみしめていた。
ただの練習試合。何の記録にも残らない試合。
それでもバレーの試合であることは間違い無くて、勝ちは勝ちで。
久しぶりの勝利の感覚に嬉しさが込み上げてくる。
その感覚を忘れてしまわないように手を力強く握りしめた。
「翔太さん!!」
「菅原。」
翔太に走り寄ってきた菅原は、今まで見た事ない優しい顔で笑っていた。
「勝ちましたね!かっこよかったです!!」
その笑顔のまま両手を上げる菅原に、胸が高鳴り顔が熱くなる。
赤くなった顔を見られないように少し下を向きながらハイタッチを交わした。
「ありがとな。お前のおかげだ。」
「俺は何もしてないです。」
「きっかけをくれたのはお前だから。お前が居なかったら俺は一生バレーをやることはなかったと思う。」
その言葉は紛れも無い本心で。
きっと他の誰でも駄目だった。
背中を押してくれたのが自分と同じ思いをしたであろう菅原だったから。
翔太は一歩踏み出せたのだ。
「……一緒に全国行きましょう。」
「おう。」
「翔太さん!!俺にサーブ打ってください!!」
翔太のサーブを初めて見た時から、興奮していた西谷が菅原と翔太の間に割り込んできた。
「本気のやつ!!俺狙った時緩めに打ってましたよね!?本気のやつとってみせます!!」
自分の所にきたサーブが緩めだったのが気に入らないらしい西谷は心なしか悔しそうだ。
そう簡単にとれると思われているのは悔しいが、天才リベロにサーブを打ってくれと言われるのは悪い気はしない。
「西谷……。明日にすんべ。試合終わりで疲れてるだろうし、な?」
「いいよ。」
「まじっすか!あざっす!!」
「翔太さん!?」
西谷の提案を承諾した翔太に菅原が驚いた顔をする。
菅原の事は気にもとめず翔太は西谷と話を進めていく。
「ジャンプサーブかジャンフロかどっちがいい?」
「どっちもお願いします!!」
「わかった。」
「翔太さん!西谷の練習に付き合うと長くなりますよ?明日にした方が……。」
「知ってる。でも俺、今テンションあがってるから。」
菅原の静止を振り切りコートに入る。
一つ、深く息を吐いてネットを挟んだ西谷と対峙した。