もう一度
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武田の声に、試合をしていたメンバーも驚いた表情で繋心と翔太を交互に見ていた。
「烏養監督の孫……?翔太さんが?」
「言われてみれば似てる……。」
翔太も目元は、祖父に似て鋭くキリッとしているが、纏う雰囲気が柔らかく繋心に比べて線が細いせいかよく見比べないと血が繋がっているとは気づけなかった。
翔太と繋心の関係を疑っていた菅原も従兄弟というのは予想外だったのか驚いた顔のまま暫く固まっていた。
翔太だけは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「なんで言うんだよ。」
「この状況で言わない方がおかしいだろ。」
祖父が名監督だということが周囲に知られ、色眼鏡で見られることが多かった翔太は、祖父のことがばれるのを嫌っていた。
それでも繋心のことを怒らなかったのは、今この場にいる人間は、翔太自身を見てくれるということをわかっているからだろう。
「烏養監督のお孫さん二人に指導してもらえる……!こんなにも心強いことはないですね!!」
嬉しそうに話す武田と目を輝かせて翔太を見つめる日向や影山に、翔太は照れくさそうに笑っていた。
「…………俺はそこまで上手いわけじゃない。全国にも行けなかった。俺がお前らに教えられる事は無いのかもしれない。それでも俺はお前たちと一緒に全国に行きたいと思う。」
「全国行きます!絶対!!」
日向の言葉に部員全員が力強く頷いた。
「あぁ、行こう全国。改めてよろしくな。」
「「「はいっ!!」」」
もう一度全国を目指すことができる。
コートに立てなくても共に戦うことができる。
それが途轍もなく嬉しかった。
自然と笑みがこぼれていた。
それは翔太が久しぶりに見せた、満面の笑みだった。
「烏養監督の孫……?翔太さんが?」
「言われてみれば似てる……。」
翔太も目元は、祖父に似て鋭くキリッとしているが、纏う雰囲気が柔らかく繋心に比べて線が細いせいかよく見比べないと血が繋がっているとは気づけなかった。
翔太と繋心の関係を疑っていた菅原も従兄弟というのは予想外だったのか驚いた顔のまま暫く固まっていた。
翔太だけは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「なんで言うんだよ。」
「この状況で言わない方がおかしいだろ。」
祖父が名監督だということが周囲に知られ、色眼鏡で見られることが多かった翔太は、祖父のことがばれるのを嫌っていた。
それでも繋心のことを怒らなかったのは、今この場にいる人間は、翔太自身を見てくれるということをわかっているからだろう。
「烏養監督のお孫さん二人に指導してもらえる……!こんなにも心強いことはないですね!!」
嬉しそうに話す武田と目を輝かせて翔太を見つめる日向や影山に、翔太は照れくさそうに笑っていた。
「…………俺はそこまで上手いわけじゃない。全国にも行けなかった。俺がお前らに教えられる事は無いのかもしれない。それでも俺はお前たちと一緒に全国に行きたいと思う。」
「全国行きます!絶対!!」
日向の言葉に部員全員が力強く頷いた。
「あぁ、行こう全国。改めてよろしくな。」
「「「はいっ!!」」」
もう一度全国を目指すことができる。
コートに立てなくても共に戦うことができる。
それが途轍もなく嬉しかった。
自然と笑みがこぼれていた。
それは翔太が久しぶりに見せた、満面の笑みだった。