GW合宿
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「繋心ー。ちょっといいか?話があんだけど……、なんだお前らも来てたのか。」
今まさに話していた人物が入ってきて、店の中の空気が止まった。
その雰囲気に首を傾げながらも繋心の元へと歩みを進めた。
「ちょうどいいからお前らも聞いといてくれ。
…………俺は今日限りで烏野のコーチを辞める。」
翔太の後ろで大きな音がして振り返ると、菅原が席から立ち上がって愕然とした顔でこちらも見ていた。
「……何で!?何でですか!?翔太さん!!」
「元々俺は繋心の代わりでコーチをしてたんだ。繋心が正式にコーチになるなら俺は必要ないだろう?」
「そんなこと……!!「俺は!俺はバレーから逃げたんだ。そんな俺がお前らに教えられる事なんかない。……言いたいことはそれだけだ。」
菅原の言葉を遮り激しい口調で告げる翔太は苦しそうに顔を歪めていた。
「昨日日向にトスあげてたじゃないですか……!!ちゃんと向き合えてたじゃないですか!!辞める必要なんか……!!」
「…………悪い、菅原。俺にはやっぱり無理みたいだ。」
ただひたすらに前を向いて、勝利を信じて進み続ける烏野。
その烏野に自分は相応しくない。
今日の音駒との試合を見て実感していた。
繋心がいるなら自分は必要ない。それは紛れもない本心だった。
「じゃあそういうことだから。」
そう言い去っていく翔太を引き止める事は誰にも出来なかった。