GW合宿
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「日向!!そろそろ休憩しなさい。」
休憩時間ずっと練習をするつもりであろう日向を見越して澤村が練習を打ち切った。
「はぁ、はぁ、日向化け物かよ。」
何本あげたかもわからないくらいトスを上げた翔太は息が上がっていた。
それに対して日向は、息一つ乱さずまだやりたそうな顔をしていた。
「あの!!つづゅきさん!!」
「…………ふっ、ははっ!!」
盛大に噛み顔を真っ赤にする日向をみて、翔太は声を上げて笑い出した。
「都築が言いにくいなら、翔太でいい。翔太って呼ぶ奴の方が多いし。」
「……またトスあげてくれますか!!翔太さん!!」
「おー、時間がある時な。とりあえず休憩しな。」
大きく頭を下げてドリンクを飲みに行った日向の後を追い、翔太もベンチに戻る。
ドリンクを飲み息を整える翔太の横に菅原が座った。
「……よかったです。都築さんがもう一度バレーに向き合うことが出来て。でも出来ればそのきっかけは俺が作りたかったですけど。」
「何言ってんだ。お前が昨日励ましてくれたからだろ。だから日向にトスあげる気になったんだよ。ありがとな。」
先程声を上げて笑った時の様な満面の笑みを見せる翔太。
その笑顔を見て菅原は、翔太に向ける感情の正体をはっきりと理解した。
「(この人が好きだ。)」
ライバルは多い気がする。
烏養も清水も随分と翔太と仲が良い。それでも負けるつもりはなかった。
「俺も名前で呼んでもいいですか。」
「別に構わねえけど。」
「今度、俺の練習も付き合ってください。翔太さん。」
嬉しそうに名前を呼び、菅原は練習に戻っていった。