GW合宿
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青城は県大会ベスト4に入る強豪校なだけあって中学校の時よりも身長も実力も上の選手が多かった。
それでも翔太はプレースタイルを変えず、確実に実力を伸ばして行った。
チームメイトとの信頼関係も築き、二年生になる頃には他の学校に負けることは殆どなくなっていた。
三年生が引退し、正セッターになってもう少しで全国に手が届く。そう思っていた。
翔太頑張って三年生になった春。
入部してきた一年生のプレーを見るまでは。
及川徹。
セッターとして入部してきた及川は、身長、才能、センス全てが翔太を上回っていた。
俺はこいつには勝てない。一眼でそれがわかった。
今まで上を目指して走り続けていた翔太が下から追いかけられるようになった。
正セッターを外されるかもしれない。
その焦りと恐怖が少しずつ翔太を追い詰めて行った。翔太も気づかぬうちに。
高校最後のインターハイ予選。
着実に勝ち進んでいた青城は準決勝まて駒を進めていた。
あと二つ勝てば全国に行ける。
「(俺はこのチームで全国に行く。絶対に正セッターは譲らない。)」
試合は均衡していた。
流石に準決勝まで進めば一筋縄でいかず、いつも決まっていた攻撃も決まりにくくなっていた。
このままではベンチに下げられる。
ベンチからコートを見つめる及川の視線がただただ怖かった。
及川が入部してきてから感じていた焦りがプレーにも現れてきた。
チームメイトそれぞれが一番打ちやすいトス。何度も何度も上げて身体に染み付いているはずのトスが合わなくなった。
速攻も、バックアタックも決まらない。
どこに打っても拾われる。
試合が進むにつれ焦りは加速していった。
第1セットを落とし後がなくなった第2セット。
更にミスは増えていった。
データバレー。チームメイト。
今まで翔太が培ってきたもの、信じてきたもの、全てを見失っていた。
相手チームのマッチポイント。
最後に上げたトスは、エースへのトス。
誰よりも多く上げたそのトスは、エースの僅か上を行き、エースの手に触れることなく自分達のコートに落ちた。
その後の事を翔太はよく覚えていない。
体育館の歓声も、チームメイトの励ましも何も入ってこなかった。
自分のせいで負けたのだと自分を責め続けた。
バレーを続ける資格がないと。
春高まで行こうと引き止めるチームメイトを振り払い翔太はバレーを辞めた。
それでも翔太はプレースタイルを変えず、確実に実力を伸ばして行った。
チームメイトとの信頼関係も築き、二年生になる頃には他の学校に負けることは殆どなくなっていた。
三年生が引退し、正セッターになってもう少しで全国に手が届く。そう思っていた。
翔太頑張って三年生になった春。
入部してきた一年生のプレーを見るまでは。
及川徹。
セッターとして入部してきた及川は、身長、才能、センス全てが翔太を上回っていた。
俺はこいつには勝てない。一眼でそれがわかった。
今まで上を目指して走り続けていた翔太が下から追いかけられるようになった。
正セッターを外されるかもしれない。
その焦りと恐怖が少しずつ翔太を追い詰めて行った。翔太も気づかぬうちに。
高校最後のインターハイ予選。
着実に勝ち進んでいた青城は準決勝まて駒を進めていた。
あと二つ勝てば全国に行ける。
「(俺はこのチームで全国に行く。絶対に正セッターは譲らない。)」
試合は均衡していた。
流石に準決勝まで進めば一筋縄でいかず、いつも決まっていた攻撃も決まりにくくなっていた。
このままではベンチに下げられる。
ベンチからコートを見つめる及川の視線がただただ怖かった。
及川が入部してきてから感じていた焦りがプレーにも現れてきた。
チームメイトそれぞれが一番打ちやすいトス。何度も何度も上げて身体に染み付いているはずのトスが合わなくなった。
速攻も、バックアタックも決まらない。
どこに打っても拾われる。
試合が進むにつれ焦りは加速していった。
第1セットを落とし後がなくなった第2セット。
更にミスは増えていった。
データバレー。チームメイト。
今まで翔太が培ってきたもの、信じてきたもの、全てを見失っていた。
相手チームのマッチポイント。
最後に上げたトスは、エースへのトス。
誰よりも多く上げたそのトスは、エースの僅か上を行き、エースの手に触れることなく自分達のコートに落ちた。
その後の事を翔太はよく覚えていない。
体育館の歓声も、チームメイトの励ましも何も入ってこなかった。
自分のせいで負けたのだと自分を責め続けた。
バレーを続ける資格がないと。
春高まで行こうと引き止めるチームメイトを振り払い翔太はバレーを辞めた。