出会いは唐突で
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
グランドラインの春島に到着した
こじんまりとした島だが食料調達はできる
街から離れた小さな海岸に船を停泊させ
街へと続く森へ向かおうと
海岸を歩いていくと
裸の女が波打ち際に座っていた
小さな海岸とは言え裸とは。と思い
声をかけると女はビックリしながら
ここは無人島なのかと尋ねてきた
また何か体に纏いたいと。
ここが無人島だと思い込むようすを見ると
この女はこの島の人間ではない様子
また裸であるから
攫われ奴隷とされるところを船から
逃げ出してきたのか
仕方がないので自分のマントを放り投げる
普通なら無視してもいいのだが
興味が湧いたのでそうしてみる
「ミホーク⁉︎鷹の目のミホーク⁉︎」
こちらに体を向け目があったかと思うと
大きな声で俺の名を叫んだ
やはり奴隷か…と尋ねると
女は違うと答え
ここは日本のどこかそれともアメリカなのかと聞いてきた
日本?アメリカ?
聞いたことのない名前だ
「ここはグランドライン春島の一つだ」
と答えると女は一瞬暗い顔をした
なるほどいつだったか異世界人という言葉を聞いたことがある
このグランドラインではない違う世界から
どこからともなく現れるのだと
より興味がわいた
とりあえず日もそろそろ暮れるので
さっさと街へ向かう
女は裸足なので抱きかかえる
「今度は何⁉︎」
と焦る女に
その格好では寒いだろうと声をかけると大人しくなった
…軽いな…
力加減を間違えると折ってしまいそうなほどに
「このまま死ぬのもアリ…」
と呟く女にそこまで悲観してるかと思ったが
仕方ないのかとも思う
「せめて俺の知らないところでそうしてくれ
腕の中で死なれるのは御免だ」
としか言えなかった
だがあの言葉が悲観ではなかったと
分かるのはまだ先であった