期待を裏切らない
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「あの、服ありがとうございます」
店を出て私の歩くペースに合わせてくれているのか
ゆっくりと歩くミホークにお礼を言う
「構わん。いつまでもあの格好だと
俺も困るからな」
あっ、そうか
いつまでもマント借りてたらミホークも
上半身裸のままだったもんな
そりゃ困る
「お金はいつか必ず返すからね」
「別にあれくらい構わん
たかがはした金だ」
「それでもだよ。これのおかげでこうやって
普通に街を歩けているんだから」
「…そうか…そうだな」
なんとなくでも納得してもらえてよかった
「ところで、どこに向かっているの?」
「そろそろ日が暮れるから
宿に向かっている」
「あっ、そうなんだ。じゃぁここら辺でお別れかな」
日が暮れるならなら私はどこか
野宿できる場所を確保しないと
「何を言っている
お主も付いてくれば良かろう」
「えっ?だって私はお金も持ってないし
どこから来たかも分からない女だよ?
ミホークとは言え不用心じゃない?」
「お主のような非力な女に負けるわけなかろう
何よりお主。他の世界から来た異世界人だろう」
「異世界人…私の他にも似たような経験をした人がいるの?」
「詳しくは知らんがそのような話は聞いたことがある
行くあてがないのなら付いてくれば良い」
まさか私と同じような人が他にも居るとは
しかもあのミホークが付いてくれば良い。と
そんな言葉が聞けるとは
嬉しさ、安堵感、戸惑い…
色んな感情が押し寄せてくる
「……ありがとう…」
「うむ。そろそろ着くぞ」
お礼を言うことしかできないが
それでもミホークは気にする様子もなく
それでもはぐれないように
歩いていった