爆破予告

現在、透香は松田を助手席に乗せ、愛車である青色のRX-7を走らせていた。その時、大きな爆発音が聞こえ前方に黒煙が見える。

香『爆発音？』
松「まさか…！零那！急げ！！」
香『分かってる！それと今は透香ね！』

透香は黒煙が上がる白の車に近寄る。

香『あれって、佐藤と高木？…と白鳥？！』
松「停めろ。降りるぞ」
香『えぇ』

2人は車から降り、黒煙が上がる車の近くに駆け寄る。白鳥と共に黒煙が上がる車から離れたところだった。

松「佐藤！何があった！！」
佐「松田くん！透香さん！」
香『白鳥！一体何があったんです？』

その時、白鳥が右手に持っていた紙を見せる。

白「これを…」
佐「え？何？」
香『ちょっと見せてください』

透香が白鳥の右手からそれを抜き取る。

香『……！
』

松「…来たか…」

暫くして救急車が到着し、白鳥は病院に搬送された。佐藤は目暮にそれを電話で伝える。透香はその様子を居合わせた少年探偵団と阿笠博士の近くで静かに見ていた。

香『陣平、ある意味佐藤に小さなトラウマ与えてるわね』
松「はぁ？」
香『手を固く握り締めてたのよ。私があの文を読み上げた時。暴走しなきゃいいけど…。陣平、責任取りなさいよ』
松「どうやってだよ」
香『そんなの犯人捕まえれば責任取れるでしょ』

そんな2人のやり取りをコナンは見ていた。

香『陣平、私達も捜査するわよ』
松「ああ…。今度こそ絶対ぜってェ捕まえてやる」

透香は松田と共に透香の愛車に乗り込むと、直ぐに車を発進させた。

松「南杯戸駅の爆弾は偽物だったってよ」
香『やっぱり…。じゃあ本物の爆弾は明日の正午ってのは本当のようね』