謎解きするバーボン
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真相
小五郎が犯人を名指しすると横溝は慌てたように小五郎にいつものやつをやらなくていいのかと耳打ちするが小五郎は惚け、それを見ていたコナンは呆れ顔だった。
コ「(珍しくまともな事言ってんのに…)」
小五郎は咳払いをして空気を戻す。
小「つまり、琴音さんがやった犯行手順は──
まず冷やし中華を作っていた最中に氷をスカートのポケットに忍ばせ、「石栗くんがお昼食べないか聞いてくるわ」って言って彼の部屋に行ったんだ。
そして、石栗さんを扉の傍で撲殺した後、凶器の花瓶に氷を詰めて棚の上に置き、部屋を出て今言ったトリックで石栗さんの遺体が扉を塞ぐようにずらしたってわけだ。まさか眼鏡の坊主がその部屋で寝てるとは知らずにな。
そしてキッチンに戻った琴音さんは、「やっぱり彼、冷やし中華食べないみたい」って嘯いて、なに食わぬ顔で食事して密室殺人を完成させたんだ。
だが、この名探偵には通じなかったみたいですがねェ!」
そう自分の推理を披露した小五郎は高笑いした。
園「なんか、動いてると嘘臭いわね」
蘭「そうね…」
いつもは眠らされた小五郎にコナンが変声機を使用して推理を行っている為か、蘭と園子にはそんな事を言われる小五郎であった。
梅「じゃあ、合鍵はどこにあるのよ!?」
小「え?」
高「鍵!かかってただろ?!石栗の部屋!」
小「そりゃあ多分…その内どこかで見つかる…かも…?」
鍵の事を問い詰められた小五郎は急に自信なさげになる。しかし、そこでコナンが傍に近づいてきた。
コ「そうそう!氷ってさぁ…」
今まで助言のように「○○ってさぁ」と言い続けてきたコナンの再びのその言葉に皆がコナンの言葉の続きを促す様に注目する。
コ「水が凍るから氷って言うのかな?」
そんな中でコナンが発したのはそんな事だった。
コナンのヒントに閃いたのか、小五郎が「知らねぇよ」と返す中で横溝が声を発する。
横「氷といえば、琴音さんが飲んでいたスポーツドリンク…やはりあの中に鍵を…!」
園「ムリムリ!あたしもそのドリンク飲ませてもらったけど、ほとんど凍ってて中身がなかなか出てこなかったんだから」
横「じゃあ、凍らせる前に鍵を入れていたとか…」
蘭「だったらペットボトルの底から透けて見えてると思います。鍵は重いので」
コ「だったらさぁ、鍵を入れた途端に凍っちゃうような魔法の水があればできるかもね」
小「バーカ。そんな漫画みてえな水があるわけが…」
透「『「ありますよ」』」
コナンの言葉に小五郎は否定の言葉を並べる。しかし、小五郎の言葉を遮るような形で透と透香に否定の言葉を覆される。
透「過冷却水
水が凍るはずの凝固点、0 ℃以下になっても氷にならずに液体のままでいる水の事で、振動などの刺激を与えると急速に凍り始めるんです」
『「作り方は、均一に冷えるようにペットボトルをタオルで巻き、-5℃位の冷凍庫に4・5時間ねかせるだけ。振動を与えると、ペットボトルの表面に反って、上の方から凍り始めるので、おそらく琴音さんは過冷却になったスポーツドリンクの中に鍵を入れて、振動させ、上の方が凍ってからひっくり返して鍵をドリンクの中央に寄せて全体を凍らせ、園子さんに飲ませたんでしょう」』
透「スポーツドリンクは濃い色が付いてますし、ジェル状に凍るので中の鍵は見えなかったというわけです」
透と透香の過冷却水についての説明に横溝はハッとする。
横「じゃあ、そのスポーツドリンクを溶かせば…」
透「『「えぇ。出てくるでしょうね」』
琴音さんが石栗さんを殺害したという痕跡がね」
梅「そ、そんなの出てきてから言いなさいよ!」
高「もしも出てこなかったらあんたら──…」
桃「ダメよ」
桃園を犯人と決めつけたくないであろう梅島と高梨は必死に訴えかけるが、高梨の言葉を遮るように桃園は口を開いた。
桃「出てきちゃうから。私の指紋がバッチリ着いてる合鍵がね。しかも私、焦ってその鍵、石栗くんの血の上に落としちゃったし…」
園「(うそ…!そんなのが入ってたドリンク、飲んじゃったわけ?!)」
桃園の供述に園子はゾッと震えた。
小五郎が犯人を名指しすると横溝は慌てたように小五郎にいつものやつをやらなくていいのかと耳打ちするが小五郎は惚け、それを見ていたコナンは呆れ顔だった。
コ「(珍しくまともな事言ってんのに…)」
小五郎は咳払いをして空気を戻す。
小「つまり、琴音さんがやった犯行手順は──
まず冷やし中華を作っていた最中に氷をスカートのポケットに忍ばせ、「石栗くんがお昼食べないか聞いてくるわ」って言って彼の部屋に行ったんだ。
そして、石栗さんを扉の傍で撲殺した後、凶器の花瓶に氷を詰めて棚の上に置き、部屋を出て今言ったトリックで石栗さんの遺体が扉を塞ぐようにずらしたってわけだ。まさか眼鏡の坊主がその部屋で寝てるとは知らずにな。
そしてキッチンに戻った琴音さんは、「やっぱり彼、冷やし中華食べないみたい」って嘯いて、なに食わぬ顔で食事して密室殺人を完成させたんだ。
だが、この名探偵には通じなかったみたいですがねェ!」
そう自分の推理を披露した小五郎は高笑いした。
園「なんか、動いてると嘘臭いわね」
蘭「そうね…」
いつもは眠らされた小五郎にコナンが変声機を使用して推理を行っている為か、蘭と園子にはそんな事を言われる小五郎であった。
梅「じゃあ、合鍵はどこにあるのよ!?」
小「え?」
高「鍵!かかってただろ?!石栗の部屋!」
小「そりゃあ多分…その内どこかで見つかる…かも…?」
鍵の事を問い詰められた小五郎は急に自信なさげになる。しかし、そこでコナンが傍に近づいてきた。
コ「そうそう!氷ってさぁ…」
今まで助言のように「○○ってさぁ」と言い続けてきたコナンの再びのその言葉に皆がコナンの言葉の続きを促す様に注目する。
コ「水が凍るから氷って言うのかな?」
そんな中でコナンが発したのはそんな事だった。
コナンのヒントに閃いたのか、小五郎が「知らねぇよ」と返す中で横溝が声を発する。
横「氷といえば、琴音さんが飲んでいたスポーツドリンク…やはりあの中に鍵を…!」
園「ムリムリ!あたしもそのドリンク飲ませてもらったけど、ほとんど凍ってて中身がなかなか出てこなかったんだから」
横「じゃあ、凍らせる前に鍵を入れていたとか…」
蘭「だったらペットボトルの底から透けて見えてると思います。鍵は重いので」
コ「だったらさぁ、鍵を入れた途端に凍っちゃうような魔法の水があればできるかもね」
小「バーカ。そんな漫画みてえな水があるわけが…」
透「『「ありますよ」』」
コナンの言葉に小五郎は否定の言葉を並べる。しかし、小五郎の言葉を遮るような形で透と透香に否定の言葉を覆される。
透「過冷却水
水が凍るはずの凝固点、
『「作り方は、均一に冷えるようにペットボトルをタオルで巻き、-5℃位の冷凍庫に4・5時間ねかせるだけ。振動を与えると、ペットボトルの表面に反って、上の方から凍り始めるので、おそらく琴音さんは過冷却になったスポーツドリンクの中に鍵を入れて、振動させ、上の方が凍ってからひっくり返して鍵をドリンクの中央に寄せて全体を凍らせ、園子さんに飲ませたんでしょう」』
透「スポーツドリンクは濃い色が付いてますし、ジェル状に凍るので中の鍵は見えなかったというわけです」
透と透香の過冷却水についての説明に横溝はハッとする。
横「じゃあ、そのスポーツドリンクを溶かせば…」
透「『「えぇ。出てくるでしょうね」』
琴音さんが石栗さんを殺害したという痕跡がね」
梅「そ、そんなの出てきてから言いなさいよ!」
高「もしも出てこなかったらあんたら──…」
桃「ダメよ」
桃園を犯人と決めつけたくないであろう梅島と高梨は必死に訴えかけるが、高梨の言葉を遮るように桃園は口を開いた。
桃「出てきちゃうから。私の指紋がバッチリ着いてる合鍵がね。しかも私、焦ってその鍵、石栗くんの血の上に落としちゃったし…」
園「(うそ…!そんなのが入ってたドリンク、飲んじゃったわけ?!)」
桃園の供述に園子はゾッと震えた。