救済
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その2・松田陣平
そして、それから4年がたった。今から3年前の11月7日の出来事である。
あの時、萩原は1ヶ月の重症を負ってしまった。爆発直後、瓦礫や破片が逃げた零那達に襲いかかり、萩原は零那に覆い被さって庇った。それにより、かなりの重症をきたしてしまったが、幸い後遺症は残らなかった。
しかし、松田は萩原が死んでいたかもしれなかったと思い、移動願いを出し続けた。その結果、松田は捜査一課強行犯係の配属となった。そして松田が捜査一課に配属されて1週間が経過した。
白「警部、また今年も送られてきました」
白鳥が1枚の紙を持ってくる。
目「ああ、例の数字のFAXだろう?で、今年の数字は何番だね?」
白「それが…今回は数字ではなく……
目「どういう意味だね?」
白「さあ…」
─────────────────────────
その頃の零那は、4年前の萩原の件同様に嫌な予感がした為、何となく杯戸ショッピングモールの大観覧車に乗っていたのだが、そこで爆発物を見つけてしまっていた。
那『これ…どうしようかしら…。爆発物の解体は零しか教わってなかったし…。こんな事なら陣平達から習っておけばよかったかしら…』
すると制御盤が爆発し、観覧車が止まらなくなる。そして、零那の乗っているゴンドラは降りていっているのだが、爆発物に気を取られている零那はそのことに気がついていない。気がついたのは、松田がゴンドラに乗り込んできた後だった。
松「零那?お前何してんだよ」
那『え…陣平?あんたこそ何でここに…ああ、爆弾。私は嫌な予感がして何となく観覧車に乗ったら爆弾を見つけたのよ。私は陣平達から処理の仕方教わってなかったから解体できなくて。道具も持ってないし』
松「ったく…。ま、プロに任せな」
すると松田は爆弾を取り出すが途中でゴンドラが止まる。松田の携帯に下にいる佐藤から着信を受け、電話する。そして5分を切った頃。
松「〝勇敢なる警察官よ、君の勇気を称えて褒美を与えよう もう1つのもっと大きな花火の在処のヒントを表示するのは、爆発3秒前 健闘を祈る〟
これがたった今液晶パネルに表示された文章だ。どうやら爆弾を止めてパネルの電源が落ちると2度とそのヒントは拝めなくなっちまうらしい。つまり奴は最初から警察の誰かをゴンドラに閉じ込めてこの文章を見せるつもりだったって訳だ」
それから、佐藤との通話を切った松田は考え込んだ様子の零那を見やる。
松「お前はどうすんだよ、零那?このままだと俺と一緒に爆弾で心中だぞ?」
那『……ねぇ、その爆弾最後の1本まで解体できる?』
松「できるが……」
那『ならやって。最後の1本はヒントが出て残りの1秒で切ればいい』
松「なるほどな」
零那の提案に乗り、松田は爆弾をコード最後の1本まで解体する。そして残り3秒、ヒントが表示され始める。零那はそれを見るとどこかに電話をかけた。
残り1秒。松田は最後のコードを切った。
那『米花中央病院』
【萩「了解」】
零那が電話をかけた先は萩原だった。零那は萩原に簡潔に伝え、返答を聞くと通話を切った。
ゴンドラが爆発しなかった事に下で見ていた捜査一課の面々は安堵した。
那『ねえ、陣平。今回も私の事は誰にも言わないで欲しいの』
松「…やっぱりお前、あそこに行ったのか…。あの2人も一緒なんだろ?」
那『……』
松「…なあ。俺らをお前らの協力者にしてくれ」
那『え…?…それ、本気で言ってるの?危険かもしれないのよ?それでも?』
松「ああ。あいつもそれは承知だよ」
那『…分かったわ。あの子にも伝えとく』
そして、それから4年がたった。今から3年前の11月7日の出来事である。
あの時、萩原は1ヶ月の重症を負ってしまった。爆発直後、瓦礫や破片が逃げた零那達に襲いかかり、萩原は零那に覆い被さって庇った。それにより、かなりの重症をきたしてしまったが、幸い後遺症は残らなかった。
しかし、松田は萩原が死んでいたかもしれなかったと思い、移動願いを出し続けた。その結果、松田は捜査一課強行犯係の配属となった。そして松田が捜査一課に配属されて1週間が経過した。
白「警部、また今年も送られてきました」
白鳥が1枚の紙を持ってくる。
目「ああ、例の数字のFAXだろう?で、今年の数字は何番だね?」
白「それが…今回は数字ではなく……
〝我は円卓の騎士なり
愚かで狡猾な
警察諸君に告ぐ
本日正午と14時に
我が戦友の首を弔う
面白い花火を
打ち上げる
止めたくば
我が元へ来い
72番目の席を空けて
待っている〟
」愚かで狡猾な
警察諸君に告ぐ
本日正午と14時に
我が戦友の首を弔う
面白い花火を
打ち上げる
止めたくば
我が元へ来い
72番目の席を空けて
待っている〟
目「どういう意味だね?」
白「さあ…」
─────────────────────────
その頃の零那は、4年前の萩原の件同様に嫌な予感がした為、何となく杯戸ショッピングモールの大観覧車に乗っていたのだが、そこで爆発物を見つけてしまっていた。
那『これ…どうしようかしら…。爆発物の解体は零しか教わってなかったし…。こんな事なら陣平達から習っておけばよかったかしら…』
すると制御盤が爆発し、観覧車が止まらなくなる。そして、零那の乗っているゴンドラは降りていっているのだが、爆発物に気を取られている零那はそのことに気がついていない。気がついたのは、松田がゴンドラに乗り込んできた後だった。
松「零那?お前何してんだよ」
那『え…陣平?あんたこそ何でここに…ああ、爆弾。私は嫌な予感がして何となく観覧車に乗ったら爆弾を見つけたのよ。私は陣平達から処理の仕方教わってなかったから解体できなくて。道具も持ってないし』
松「ったく…。ま、プロに任せな」
すると松田は爆弾を取り出すが途中でゴンドラが止まる。松田の携帯に下にいる佐藤から着信を受け、電話する。そして5分を切った頃。
松「〝勇敢なる警察官よ、君の勇気を称えて褒美を与えよう もう1つのもっと大きな花火の在処のヒントを表示するのは、爆発3秒前 健闘を祈る〟
これがたった今液晶パネルに表示された文章だ。どうやら爆弾を止めてパネルの電源が落ちると2度とそのヒントは拝めなくなっちまうらしい。つまり奴は最初から警察の誰かをゴンドラに閉じ込めてこの文章を見せるつもりだったって訳だ」
それから、佐藤との通話を切った松田は考え込んだ様子の零那を見やる。
松「お前はどうすんだよ、零那?このままだと俺と一緒に爆弾で心中だぞ?」
那『……ねぇ、その爆弾最後の1本まで解体できる?』
松「できるが……」
那『ならやって。最後の1本はヒントが出て残りの1秒で切ればいい』
松「なるほどな」
零那の提案に乗り、松田は爆弾をコード最後の1本まで解体する。そして残り3秒、ヒントが表示され始める。零那はそれを見るとどこかに電話をかけた。
残り1秒。松田は最後のコードを切った。
那『米花中央病院』
【萩「了解」】
零那が電話をかけた先は萩原だった。零那は萩原に簡潔に伝え、返答を聞くと通話を切った。
ゴンドラが爆発しなかった事に下で見ていた捜査一課の面々は安堵した。
那『ねえ、陣平。今回も私の事は誰にも言わないで欲しいの』
松「…やっぱりお前、あそこに行ったのか…。あの2人も一緒なんだろ?」
那『……』
松「…なあ。俺らをお前らの協力者にしてくれ」
那『え…?…それ、本気で言ってるの?危険かもしれないのよ?それでも?』
松「ああ。あいつもそれは承知だよ」
那『…分かったわ。あの子にも伝えとく』