漆黒の特急(ミステリートレイン)
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爆発
カ『バーボン…そしてレッド・カトレア…』
バ「このコードネーム、聞き覚えありませんか?君のご家族とは会った事があるんですが…」
志「ええ…知ってるわよ…。カトレアはバーボンの双子の姉でベルモットのお気に入り…バーボンはお姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係だった組織の一員…お姉ちゃんの話だと、お互い毛嫌いしてたらしいけど…」
バ「ええ…僕の睨んだ通りあの男はFBIの犬でね…。組織を裏切った後、消されたっていうのがどうにも信じ難くて…あの男に変装し、関係者の周りをしばらくうろついて反応を見ていたんです…。お陰であの男が本当に死んでいるという事がわかりましたけどね…」
カ『まぁ、バーボンの事を変装させてくれたのは今回バーボンの代わりにあの男に化けてくれた仲間ですが…あなたがここへ現れたという事は、あなたに恐怖を与える効果は十分にあったようですね…』
バーボンは懐からカトレアはワンピースの内側に隠されていた右太腿からそれぞれシルバーの小型自動拳銃─H&K P7M8を取り出す。2人はそれの銃口を志保に向ける。そして銃口を向けられた志保は両手をあげる。
バ「さぁ…手を挙げたまま移動しましょうか…」
カ『8号車の後ろの貨物車に…』
それから、志保に拳銃を向けたままのバーボンとカトレア、そして向けられたままの志保は貨物車に来ていた。
バ「さぁ、その扉を開けて中へ…。ご心配なく…
僕達は君を生きたまま組織に連れ戻すつもりですから…」
バーボンが懐から四角い物体─爆弾を取り出し、それを隣のカトレアに手渡す。カトレアはそれを貨物車との結合部に設置しながら言う。
カ『この爆弾で連結部分を破壊して…その貨物車だけを切り離し…止まり次第…私達の仲間があなたを回収するという段取りです』
バ「その間、君には少々気絶をしてもらいますけどね…」
志保は視線を2人から逸らす。
バ「まぁ大丈夫…。扉から離れた位置に寝てもらいますので、爆発に巻き込まれる恐れは…」
志「大丈夫じゃないみたいよ…」
バ「『…?』」
志保は貨物車の中の布を捲ると別の爆弾が現れる。
志「この貨物車の中…爆弾だらけみたいだし…」
バ「『!?』」
志「どうやら段取りに手違いがあったようね…」
バーボンとカトレアは顔を見合わせる。
バ「(なるほど…。ベルモットは是が非でも彼女の命を断ちたいという腹積もりか…)」
カ『(ベルモット…)』
バ「仕方ない…。僕達と一緒に来てもらいますか…」
志「悪いけど…断るわ!」
そう言うと志保は扉を閉めた。
バ「フン…噂通りの困った娘だ…。少々手荒く行かせてもらいますよ…」
カ『フン…』
2人が扉に向けて発砲しようとした時、2人の後ろの扉が開く。そこに人影が見え、2人は咄嗟に銃口をその人影に向ける。
バ「ベルモットか…。悪いが彼女は僕達が連れて…」
バーボンがそこまで言葉にした時、下から物音がして2人が足元を見ると、手榴弾が転がってきていた。
カ『手榴弾!!』
バ「だ、誰だ!?誰だお前!?」
2人にはその人影が、赤井秀一に見えた気がした。
人影の見えた扉が閉まった直後、結合部が爆発する。
バ「くっ」
カ『…っ』
2人は切り離された貨物車を見るが、貨物車はそのままスピードを落とし、走っている列車からはどんどん離れていく。
バ「(くそっ!!)」
そして、切り離された貨物車はやがて止まると橋の中枢で抗うことなく爆発し、黒煙を上げた。
バ「……っ」
カ『バーボン…とりあえず、ベルモットに報告しましょう…抜かりなくね…』
バ「もちろん、分かっていますよ…」
カ『バーボン…そしてレッド・カトレア…』
バ「このコードネーム、聞き覚えありませんか?君のご家族とは会った事があるんですが…」
志「ええ…知ってるわよ…。カトレアはバーボンの双子の姉でベルモットのお気に入り…バーボンはお姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係だった組織の一員…お姉ちゃんの話だと、お互い毛嫌いしてたらしいけど…」
バ「ええ…僕の睨んだ通りあの男はFBIの犬でね…。組織を裏切った後、消されたっていうのがどうにも信じ難くて…あの男に変装し、関係者の周りをしばらくうろついて反応を見ていたんです…。お陰であの男が本当に死んでいるという事がわかりましたけどね…」
カ『まぁ、バーボンの事を変装させてくれたのは今回バーボンの代わりにあの男に化けてくれた仲間ですが…あなたがここへ現れたという事は、あなたに恐怖を与える効果は十分にあったようですね…』
バーボンは懐からカトレアはワンピースの内側に隠されていた右太腿からそれぞれシルバーの小型自動拳銃─H&K P7M8を取り出す。2人はそれの銃口を志保に向ける。そして銃口を向けられた志保は両手をあげる。
バ「さぁ…手を挙げたまま移動しましょうか…」
カ『8号車の後ろの貨物車に…』
それから、志保に拳銃を向けたままのバーボンとカトレア、そして向けられたままの志保は貨物車に来ていた。
バ「さぁ、その扉を開けて中へ…。ご心配なく…
僕達は君を生きたまま組織に連れ戻すつもりですから…」
バーボンが懐から四角い物体─爆弾を取り出し、それを隣のカトレアに手渡す。カトレアはそれを貨物車との結合部に設置しながら言う。
カ『この爆弾で連結部分を破壊して…その貨物車だけを切り離し…止まり次第…私達の仲間があなたを回収するという段取りです』
バ「その間、君には少々気絶をしてもらいますけどね…」
志保は視線を2人から逸らす。
バ「まぁ大丈夫…。扉から離れた位置に寝てもらいますので、爆発に巻き込まれる恐れは…」
志「大丈夫じゃないみたいよ…」
バ「『…?』」
志保は貨物車の中の布を捲ると別の爆弾が現れる。
志「この貨物車の中…爆弾だらけみたいだし…」
バ「『!?』」
志「どうやら段取りに手違いがあったようね…」
バーボンとカトレアは顔を見合わせる。
バ「(なるほど…。ベルモットは是が非でも彼女の命を断ちたいという腹積もりか…)」
カ『(ベルモット…)』
バ「仕方ない…。僕達と一緒に来てもらいますか…」
志「悪いけど…断るわ!」
そう言うと志保は扉を閉めた。
バ「フン…噂通りの困った娘だ…。少々手荒く行かせてもらいますよ…」
カ『フン…』
2人が扉に向けて発砲しようとした時、2人の後ろの扉が開く。そこに人影が見え、2人は咄嗟に銃口をその人影に向ける。
バ「ベルモットか…。悪いが彼女は僕達が連れて…」
バーボンがそこまで言葉にした時、下から物音がして2人が足元を見ると、手榴弾が転がってきていた。
カ『手榴弾!!』
バ「だ、誰だ!?誰だお前!?」
2人にはその人影が、赤井秀一に見えた気がした。
人影の見えた扉が閉まった直後、結合部が爆発する。
バ「くっ」
カ『…っ』
2人は切り離された貨物車を見るが、貨物車はそのままスピードを落とし、走っている列車からはどんどん離れていく。
バ「(くそっ!!)」
そして、切り離された貨物車はやがて止まると橋の中枢で抗うことなく爆発し、黒煙を上げた。
バ「……っ」
カ『バーボン…とりあえず、ベルモットに報告しましょう…抜かりなくね…』
バ「もちろん、分かっていますよ…」