救済
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その1・萩原研二
これは今から7年前の11月7日の事。警察庁警備局警備企画課の降谷零那はセーフティハウスであるマンションでたった1日しかない休暇を過ごしていた。──と言っても今の今までぐっすりと熟睡しており、たった今起きたところだったのだが。
彼女は着替えている途中、外が何やら騒がしいことに気がつく。
那『騒がしいわね…。何かあったのかしら?』
彼女はそう呟くと、靴を履いて玄関を出た。暫く進んだ所に警備部と思われる人集りがシールドを構えており、その先頭には爆発物の解体を終えたと思われる男が防護服を脱いで爆発物の前で電話をしていた。その男に零那はとても見覚えがあった。その男は何を隠そう──
『研二……?』
零那の同期である警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属する萩原研二だった。
萩「お前…!何でここに……住民は全員避難したはずじゃ……」
那『今の今までぐっすりと寝てたのよ。さっき起きたの。そんな事よりあんた、防護服脱いで何やってるわけ?解体済みだからって油断したらいけないのはあんたが1番わかってんじゃないの?』
零那は萩原に近づき、彼の腕を掴む。その時、零那は嫌な予感がしたのだ。彼女の勘は良い方も悪い方も例外なくよく当たる。零那は萩原を引っ張りながら駆け出す。
那『あなた達も早く避難して!爆発する!!』
零那達が駆け出した時、タイマーが動き出す。時間は残り5秒。そして、爆弾が爆発した。
─────────────────────────
爆発した場面を見ていた警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属する松田陣平は萩原の名を叫んだ。
その時、松田の携帯の着信音がなる。そこに表示されているのは「降谷零那」。松田は目を見開き、素早く通話ボタンを押す。
松「零那?!お前、今まで連絡してこなかったくせに何で!いや、それよりハギが…!」
【那『久しぶり。心配いらない。萩原なら生きてるわ。ちょうど私の部屋の階だったから助けた。嫌な予感がしてたし…』】
松「お前の勘は良く当たるからな…。良かった……」
【那『もうすぐ下に着くから切るよ。それと、私の事は話さないで欲しいの…。少し事情があって……』】
松「わかった。……またな」
通話は切れ、マンションから中で解体作業をしていた萩原達が出てくる。皆、大なり小なり傷を負っている者もいた。
これは今から7年前の11月7日の事。警察庁警備局警備企画課の降谷零那はセーフティハウスであるマンションでたった1日しかない休暇を過ごしていた。──と言っても今の今までぐっすりと熟睡しており、たった今起きたところだったのだが。
彼女は着替えている途中、外が何やら騒がしいことに気がつく。
那『騒がしいわね…。何かあったのかしら?』
彼女はそう呟くと、靴を履いて玄関を出た。暫く進んだ所に警備部と思われる人集りがシールドを構えており、その先頭には爆発物の解体を終えたと思われる男が防護服を脱いで爆発物の前で電話をしていた。その男に零那はとても見覚えがあった。その男は何を隠そう──
『研二……?』
零那の同期である警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属する萩原研二だった。
萩「お前…!何でここに……住民は全員避難したはずじゃ……」
那『今の今までぐっすりと寝てたのよ。さっき起きたの。そんな事よりあんた、防護服脱いで何やってるわけ?解体済みだからって油断したらいけないのはあんたが1番わかってんじゃないの?』
零那は萩原に近づき、彼の腕を掴む。その時、零那は嫌な予感がしたのだ。彼女の勘は良い方も悪い方も例外なくよく当たる。零那は萩原を引っ張りながら駆け出す。
那『あなた達も早く避難して!爆発する!!』
零那達が駆け出した時、タイマーが動き出す。時間は残り5秒。そして、爆弾が爆発した。
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爆発した場面を見ていた警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属する松田陣平は萩原の名を叫んだ。
その時、松田の携帯の着信音がなる。そこに表示されているのは「降谷零那」。松田は目を見開き、素早く通話ボタンを押す。
松「零那?!お前、今まで連絡してこなかったくせに何で!いや、それよりハギが…!」
【那『久しぶり。心配いらない。萩原なら生きてるわ。ちょうど私の部屋の階だったから助けた。嫌な予感がしてたし…』】
松「お前の勘は良く当たるからな…。良かった……」
【那『もうすぐ下に着くから切るよ。それと、私の事は話さないで欲しいの…。少し事情があって……』】
松「わかった。……またな」
通話は切れ、マンションから中で解体作業をしていた萩原達が出てくる。皆、大なり小なり傷を負っている者もいた。