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DNA
透は加門に雇われた探偵である事、自身がアルバイトとして採用された店をパーティ会場に選んでもらった事、伴場の動向を監視する為に雇われた事等を話した。そして、それにより春岡も探偵である事が判明した。
透「依頼主は新郎である伴場さん…。
彼女が最近誰かと会っているようなので、探って欲しいと依頼され…密会現場を突き止める事はできたが、相手の男は帽子とフードを被っていて顔がわからない…。でも、その時に聞いた男の声がウエイターの僕に似ていたので…僕をテーブルに呼んで注文をし、改めて声が同じなのを確認して…同一人物だという事をサインで伴場さんに伝えたという所でしょう。
その直前…伴場さんを携帯でトイレに呼び出したのは、店内に例の男がいるかもしれないからこれから確かめる、と伝える為…ですよね?」
春「あ、ああ、そうだよ。
まさかあんたが探偵だと思わなかったんだ…。尾行してもまかれちまったしな」
香『あら流石じゃない、透』
透香の褒め言葉に透は肩を竦めた。
高「でも、伴場さん…彼女が謎の男と会っている事を知ってて結婚しようとしてたんですか?」
松「普通本人に確かめるだろ?」
伴「その密会以来、男とは会ってねぇって探偵さんが言ってたし、それに…探偵を雇って彼女を調べてたなんて知られたら、嫌われると思ったんだよ!
お互い養子だって事まで打ち明け合った仲だったから…」
香『………』
伴場の最後の言葉に透香の眉が、ぴくりと反応する。
小「俺に依頼してくれりゃあこんな優男 、探偵だってすぐ突き止めてやったのに…」
伴「頼めるかよ!お前は有名で顔バレしてるし…後で彼女に紹介するつもりだったしよ…」
小「でもなぁ、俺に任せてりゃ彼女も自殺なんてしなかったと思うぞ?」
小五郎は透に目を向ける。
透「…?」
小「彼女が車の中で火をつけた原因は、この店でのお前のご乱行を、この男が彼女に電話でチクったからかも知れねーんだからな!」
透「ぼ、僕はそんな電話してませんよ…!
それに、酔って女性にじゃれついてた程度でしたし、あれを電話で聞いたとしても自殺するとは…」
それから話は進んでいくが、付け爪の皮膚のDNAと伴場の毛髪のDNAがほぼ一致しているという所に戻っていた。
透「ほぼという事は…その付け爪に残っていた皮膚が雨や泥などで汚染され、完全なデータが取れなかった為だと思いますが…
血縁者でない限り…ゲノム、遺伝子情報のほぼ一致は、まずありえない。という事を踏まえると…そのDNAは同じ人物のDNA、と考えた方が自然ですけどね」
香『(血縁者…ほぼ同じDNA…もしかして伴場さんと加門さんは……)』
それから話はまた進み、加門が自殺する程の悩み事を抱えていたかの話になった。
春「さぁね…。彼女が男と密会してるって教えた時はかなり動揺してたが…最近は、彼女が誰かとコソコソ電話してた方が気になってたようですよ。
まぁ、どーせこの男と連絡をとってたんでしょうけどね…」
透「あ、いや…僕は彼女との連絡はメールでしてましたから。外で会ったのも、あなたが見た1度きりでしたし…」
香『それなら私が証明しますよ。ここ最近はずっと自宅でメールのやり取りをしてましたから』
透香の言葉に透は頷く。
透「ただ…彼女が顔を曇らせた事が1度だけありました」
目「顔を曇らせた?」
透「ええ…。自分、探偵なんで…伴場さんの事を色々詳しく調べていたんですけど…そうしたらある事がわかったんです」
目「うん?ある事?」
透「彼は初音さんと同じホテル火災で助け出され、2人とも…身元不明のまま同じ教会で育てられていた事が…」
コ「(え?)」
香『………』
目「じゃあ、2人の両親はそれぞれその火事で…」
透「ええ…。かなり大きな家事で死者も大勢出たようですし…2人共赤子だったので…」
目「…という事は、2人は幼馴染みだったのかね?」
透「いえ…。彼の方はすぐに里親に引き取られたようですが…彼女の方はしばらく教会で育てられていたと…」
目「だが何でそれで顔を曇らせたんだね?」
透「さあ…
後は自分で調べると言ってましたけど…」
目「んー…」
目暮はそれを聞いて顎に手を当て唸った。透香はその話を聞いている間、ずっと顔を曇らせていた。
松「おい、透香?どうかしたか?」
香『陣平…私、わかったかもしれない…。この事件の真実が……』
松「なに?」
透香はさらに顔を曇らせ、その様子を見た松田はそれ以上追求することはしなかった。しかしこの時、透香が顔を曇らせていた原因がわかったのは、しばらく後の事だった。
透は加門に雇われた探偵である事、自身がアルバイトとして採用された店をパーティ会場に選んでもらった事、伴場の動向を監視する為に雇われた事等を話した。そして、それにより春岡も探偵である事が判明した。
透「依頼主は新郎である伴場さん…。
彼女が最近誰かと会っているようなので、探って欲しいと依頼され…密会現場を突き止める事はできたが、相手の男は帽子とフードを被っていて顔がわからない…。でも、その時に聞いた男の声がウエイターの僕に似ていたので…僕をテーブルに呼んで注文をし、改めて声が同じなのを確認して…同一人物だという事をサインで伴場さんに伝えたという所でしょう。
その直前…伴場さんを携帯でトイレに呼び出したのは、店内に例の男がいるかもしれないからこれから確かめる、と伝える為…ですよね?」
春「あ、ああ、そうだよ。
まさかあんたが探偵だと思わなかったんだ…。尾行してもまかれちまったしな」
香『あら流石じゃない、透』
透香の褒め言葉に透は肩を竦めた。
高「でも、伴場さん…彼女が謎の男と会っている事を知ってて結婚しようとしてたんですか?」
松「普通本人に確かめるだろ?」
伴「その密会以来、男とは会ってねぇって探偵さんが言ってたし、それに…探偵を雇って彼女を調べてたなんて知られたら、嫌われると思ったんだよ!
お互い養子だって事まで打ち明け合った仲だったから…」
香『………』
伴場の最後の言葉に透香の眉が、ぴくりと反応する。
小「俺に依頼してくれりゃあこんな
伴「頼めるかよ!お前は有名で顔バレしてるし…後で彼女に紹介するつもりだったしよ…」
小「でもなぁ、俺に任せてりゃ彼女も自殺なんてしなかったと思うぞ?」
小五郎は透に目を向ける。
透「…?」
小「彼女が車の中で火をつけた原因は、この店でのお前のご乱行を、この男が彼女に電話でチクったからかも知れねーんだからな!」
透「ぼ、僕はそんな電話してませんよ…!
それに、酔って女性にじゃれついてた程度でしたし、あれを電話で聞いたとしても自殺するとは…」
それから話は進んでいくが、付け爪の皮膚のDNAと伴場の毛髪のDNAがほぼ一致しているという所に戻っていた。
透「ほぼという事は…その付け爪に残っていた皮膚が雨や泥などで汚染され、完全なデータが取れなかった為だと思いますが…
血縁者でない限り…ゲノム、遺伝子情報のほぼ一致は、まずありえない。という事を踏まえると…そのDNAは同じ人物のDNA、と考えた方が自然ですけどね」
香『(血縁者…ほぼ同じDNA…もしかして伴場さんと加門さんは……)』
それから話はまた進み、加門が自殺する程の悩み事を抱えていたかの話になった。
春「さぁね…。彼女が男と密会してるって教えた時はかなり動揺してたが…最近は、彼女が誰かとコソコソ電話してた方が気になってたようですよ。
まぁ、どーせこの男と連絡をとってたんでしょうけどね…」
透「あ、いや…僕は彼女との連絡はメールでしてましたから。外で会ったのも、あなたが見た1度きりでしたし…」
香『それなら私が証明しますよ。ここ最近はずっと自宅でメールのやり取りをしてましたから』
透香の言葉に透は頷く。
透「ただ…彼女が顔を曇らせた事が1度だけありました」
目「顔を曇らせた?」
透「ええ…。自分、探偵なんで…伴場さんの事を色々詳しく調べていたんですけど…そうしたらある事がわかったんです」
目「うん?ある事?」
透「彼は初音さんと同じホテル火災で助け出され、2人とも…身元不明のまま同じ教会で育てられていた事が…」
コ「(え?)」
香『………』
目「じゃあ、2人の両親はそれぞれその火事で…」
透「ええ…。かなり大きな家事で死者も大勢出たようですし…2人共赤子だったので…」
目「…という事は、2人は幼馴染みだったのかね?」
透「いえ…。彼の方はすぐに里親に引き取られたようですが…彼女の方はしばらく教会で育てられていたと…」
目「だが何でそれで顔を曇らせたんだね?」
透「さあ…
後は自分で調べると言ってましたけど…」
目「んー…」
目暮はそれを聞いて顎に手を当て唸った。透香はその話を聞いている間、ずっと顔を曇らせていた。
松「おい、透香?どうかしたか?」
香『陣平…私、わかったかもしれない…。この事件の真実が……』
松「なに?」
透香はさらに顔を曇らせ、その様子を見た松田はそれ以上追求することはしなかった。しかしこの時、透香が顔を曇らせていた原因がわかったのは、しばらく後の事だった。