空城の計

上原は病室に残り、上原以外の者達は病室を出て病院の廊下を歩いていた。その途中、どうやらダイイングメッセージのなぞが解けたようだ。

「ようやく…」

大和とコナンがダイイングメッセージの謎が解けた時背後から声が聞こえ振り返る。

諸「ようやく、そこに辿り着きましたか…」
大「コ、高明！？」

そこには上原に支えられ、頭に包帯を巻いた諸伏がいた。

蘭「意識が戻ったんですね！」
上「ええ、ついさっき！」

上原に支えられながらだがしっかりと立ち、話している諸伏を見て透香と晃斗の2人は安堵していた。

晃「兄さん…良かった…」
香『私も人の事言えないかもだけど、ヒロ、仕方がなかったとはいえこれからは気をつけなさいよ。
どこで誰が聞き耳立てているか分からないのに無闇に高明さんを兄さんなんて呼んじゃダメ。奴らにバレでもしたら貴方、今度こそ死ぬわよ？』
晃「分かってるよ…ごめん…」

2人が話終わるとコナンが大和と諸伏の2人に直木司郎が言っていたらしいイタリアのレッチェに行くという話をしていた。

諸「ホゥ…それは興味深い…」
大「だったら、俺にいい考えがある…」
諸「私にもありますが…」
大「おい！ここは本部の俺に任せろ…」
コ「じゃあこうしない？自分の作戦を1文字で表わして携帯に表示して見せっこするの！赤壁の戦いの前の孔明と周瑜（しゅうゆ）みたいにさ！」
諸「いいでしょう…」
大「ちっ！めんどくせぇ…」

そして2人は携帯を取りだし文字を打ち込む。

諸「では…」
大「いっせーのー…」

2人はお互いに携帯の画面を見せあった。そこに書かれていたのは──



コ「やっぱここは…｢空城の計｣だよね？」

コナンの見せた携帯の画面にも｢空｣の文字があった。
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それからは作戦として皆が変装で警察官らしからぬ行動をとり、犯人の警戒心を弱め直木司郎の部屋に入ったところで正体を明かし、犯人の翠川尚樹を逮捕する事ができたのだった。
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ひな☆です！
長すぎて最後投げやりになりました…すみません…！