死亡の館、赤い壁
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赤い壁
透香達の前には大きな館、名を「希望の館」。しかし、今では3年前に倉庫にて女性が死亡しているのを発見されてからは希望ならぬ「死亡の館」と呼ばれている。
皆は中に入り、大和に指示された上原は小五郎たちに館に住んでいた6人の名前入りの写真を見せる。
上「1番上の写真がイラストレーターの明石周作さん。次が俳優の翠川尚樹さん。次が小説家の小橋葵さん。ファッションデザイナーの山吹紹二さん。CGクリエイターの百瀬卓人さん。最後がミュージシャンの直木司郎さん」
小「皆どっかで聞いたような…聞かないような名前だな」
蘭「そういえば…さっきから気になってるんですけど何なんですか?これ…」
蘭は1つの部屋の扉の前に立つ。
蘭「部屋の扉に貼った色紙を剥がしたような跡がありますけど…」
小「そういやァ、こっちの部屋の扉にもそんなような跡が」
上「あぁ、それは多分…」
コ「色で分けてたんじゃない?」
小「色?」
コ「きっと、色紙を貼って自分の部屋の目印にしたんだと思うよ。6人とも名前に色が入ってるからさ」
小「バーカ!写真に名前が貼ってあるが色の字が入ってるやつなんて…」
香『字じゃなくて音、でしょ?コナンくん』
コ「う、うん」
蘭「あ、そっか!明石周作さんは赤!翠川尚樹さんは緑!」
上「その通り。小橋葵さんは青。山吹紹二さんは山吹色」
小「百瀬卓人さんは桃色。直木司郎さんは…白か」
蘭「ね?6人とも色が入ってる!」
上「さすがね、コナンくん」
コ「アハハ…」
大「部屋だけじゃなく、その6人は自分らを何かと色で区別してたみてぇだぜ」
大和は右ポケットから紙を取りだし、「見ろ!」と皆に見せる。それには「6月の食事当番表!」と書かれていた。
大「この家の倉庫からでてきた古い食事の当番表だ。書いてあるのは6人とも名前じゃなく、色になっている。ひょっとしたら、実際に自分らの事を色で呼んでたのかもしれねえな」
そして、大和に続いて透香達6人は階段で2階に上がる。
晃「それで、遺体の発見された部屋っていうのはどこなんですか?」
大和は紙を右ポケットに折り畳んでから仕舞うと、6人を「こっちだ」と案内する。
2階に上がると、廊下の突き当たりに4つのダンボールが2段に積まれた台車があった。
小「その台車に山積みになったダンボールは何なんだ?」
大「中身は本だが…ビッシリ詰まっていて相当重い」
置かれたダンボールは大きく、左に曲がるのに横を向きながら進む。そして、大和は1つの部屋の扉の前に立つ。
大「外開きのこの部屋の扉がこの台車で塞がれていたんだよ。部屋の中の人間が…死ぬまで出られないように」
小「じゃあ、その部屋が問題の…」
大「ああ」
大和は自身のハンカチをドアノブにかけてから扉を開ける。
大「俺たちが来た時には、すっかり痩せ細って餓死してたぜ」
大和は扉を完全に開け放つ。
大「このおぞましい…赤い壁の部屋でな」
大和の言う通り、その部屋の壁の大半が赤く染っていた。
透香達の前には大きな館、名を「希望の館」。しかし、今では3年前に倉庫にて女性が死亡しているのを発見されてからは希望ならぬ「死亡の館」と呼ばれている。
皆は中に入り、大和に指示された上原は小五郎たちに館に住んでいた6人の名前入りの写真を見せる。
上「1番上の写真がイラストレーターの明石周作さん。次が俳優の翠川尚樹さん。次が小説家の小橋葵さん。ファッションデザイナーの山吹紹二さん。CGクリエイターの百瀬卓人さん。最後がミュージシャンの直木司郎さん」
小「皆どっかで聞いたような…聞かないような名前だな」
蘭「そういえば…さっきから気になってるんですけど何なんですか?これ…」
蘭は1つの部屋の扉の前に立つ。
蘭「部屋の扉に貼った色紙を剥がしたような跡がありますけど…」
小「そういやァ、こっちの部屋の扉にもそんなような跡が」
上「あぁ、それは多分…」
コ「色で分けてたんじゃない?」
小「色?」
コ「きっと、色紙を貼って自分の部屋の目印にしたんだと思うよ。6人とも名前に色が入ってるからさ」
小「バーカ!写真に名前が貼ってあるが色の字が入ってるやつなんて…」
香『字じゃなくて音、でしょ?コナンくん』
コ「う、うん」
蘭「あ、そっか!明石周作さんは赤!翠川尚樹さんは緑!」
上「その通り。小橋葵さんは青。山吹紹二さんは山吹色」
小「百瀬卓人さんは桃色。直木司郎さんは…白か」
蘭「ね?6人とも色が入ってる!」
上「さすがね、コナンくん」
コ「アハハ…」
大「部屋だけじゃなく、その6人は自分らを何かと色で区別してたみてぇだぜ」
大和は右ポケットから紙を取りだし、「見ろ!」と皆に見せる。それには「6月の食事当番表!」と書かれていた。
大「この家の倉庫からでてきた古い食事の当番表だ。書いてあるのは6人とも名前じゃなく、色になっている。ひょっとしたら、実際に自分らの事を色で呼んでたのかもしれねえな」
そして、大和に続いて透香達6人は階段で2階に上がる。
晃「それで、遺体の発見された部屋っていうのはどこなんですか?」
大和は紙を右ポケットに折り畳んでから仕舞うと、6人を「こっちだ」と案内する。
2階に上がると、廊下の突き当たりに4つのダンボールが2段に積まれた台車があった。
小「その台車に山積みになったダンボールは何なんだ?」
大「中身は本だが…ビッシリ詰まっていて相当重い」
置かれたダンボールは大きく、左に曲がるのに横を向きながら進む。そして、大和は1つの部屋の扉の前に立つ。
大「外開きのこの部屋の扉がこの台車で塞がれていたんだよ。部屋の中の人間が…死ぬまで出られないように」
小「じゃあ、その部屋が問題の…」
大「ああ」
大和は自身のハンカチをドアノブにかけてから扉を開ける。
大「俺たちが来た時には、すっかり痩せ細って餓死してたぜ」
大和は扉を完全に開け放つ。
大「このおぞましい…赤い壁の部屋でな」
大和の言う通り、その部屋の壁の大半が赤く染っていた。