妹

6人は女と共に小津家の魔法部屋に戻った。

ヒ「では改めて、彼女の名はムンジェル。僕の実の妹だよ」
『ふふっ、よろしく！』
全-ﾋ「えぇぇぇぇっ？！」

5人は女─ムンジェルがヒカルの妹だという事に驚きの声を上げる。しかし、それも束の間の事で、5人は一斉にヒカルとムンジェルを囲む。すると突如、芳香があっと声を上げる。

翼「どうしたんだよ、芳姉（ほうねえ）？」
芳「ねぇねぇ、ムンジェルだとアレだし、ヒカル先生みたいに新しく名前つけよ！」
『名前？』
芳「うん！ヒカル先生の妹だからぁ…そうだ！キラルっていうのはどう？」
ヒ「いい名前じゃないか」
『キラル…うん。気に入った！』
芳「良かったぁ〜！これからよろしくね、キラル！」

芳香の言葉にムンジェル改めキラルは頷いた。

ヒ「また共に戦おう、ムンジェル…いや、キラル！」
『うん、兄様！』

キラルは笑顔でヒカルに頷くと、今度は翼に向き直る。

『黄色の魔法使い…翼、私にかけられた魔法を解いてくれてありがとう』

キラルは笑顔で翼に礼を言う。

翼「いや…別に…」

翼はその笑顔に一瞬だけ見惚れ、しかしすぐに顔を背け、返した言葉は素っ気なかった。

『…？これからよろしくね！蒔人、芳香、麗、翼、魁』

魔法、それは聖なる力
魔法、それは未知なる冒険
魔法、そしてそれは勇気の証
溢れる勇気を魔法に変える

マジレンジャーに新たな頼もしい仲間が加わったのだった。