スティンガー、兄との再会
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絶望
スティンガーはスコルピオの素顔を見て、自分の知る心優しい兄の姿がない事にショックを受け、ローゼリアも自身の姉に対する優しい表情を知っていた為かスティンガー同様にショックを受け茫然と座り込む。
デスワームはそんな2人にお構い無しに襲いかかる。それにハッとしたスティンガーとローゼリアはデスワームと戦う。
デスワームと戦う中でスコルピオの本当の目的を2人は聞いた。
スコルピオはドン・アルマゲを抹殺し、自身がショーグンとなり宇宙を自分のモノにしようとしていた。
ス「それが、兄貴の本心か!」
デスワームを払い除けたスティンガーはスコルピオに掴みかかる。
ス「じゃあ!宇宙を救いたいっていうのは…?!」
スコ「ふっふっふっ…。嘘に決まってるだろう。
俺は俺の為にこの手で宇宙を掴む!」
スコルピオはスティンガーを払い倒し、デスワームの前に投げ倒されたスティンガーはデスワームの攻撃を受け止める。
スコ「弱い人間がいくら死のうが構わない。たとえそれが…、血を分けた兄弟だとしてもな」
スコルピオは赤い仮面を付けた。
『じゃあ、姉さんの守りたかったものを守りたいっていうのは…?』
スコ「それも嘘に決まっているだろう。言っただろう?弱い奴がいくら死のうと構わないと。リザは弱いから死んだのだ。弱いお前を守ってな」
スコルピオのその言葉にローゼリアは立ちつくしてしまった。スティンガーもローゼリアのその様子を見てスターチェンジするとローゼリアから離れ、1人でスコルピオとデスワームと交戦する。
ローゼリアはスコルピオの放った言葉を受けた事でなかなか立ち直ることができずに、サソリオレンジがスコルピオとデスワームと戦っているのをただ呆然と見つめていた。そこにシシレッドとオウシブラックが駆けつける。
OB「相棒!」
SR「スティンガー!」
オウシブラックはスコルピオに向かっていく。
SR「チャンプ!」
オウシブラックはスコルピオと交戦する。
スコ「兄弟の時間を邪魔しないでもらいたいね」
スコルピオは武器であるジャークジャベリンでオウシブラックを斬りつける。
スコ「行け」
スコルピオに指示されたデスワームは地面に潜ると次の瞬間には巨大化して現れた。
OB「えぇい!こんな時に…!!」
SR「アイツは任せろ!」
シシレッドはセイザブラスターで通信を摂る。
SR「ラプター!」
ラプ「はい!
私達も行きましょう!」
ハ「うん!」
ナ「あぁ」
オリオン号に残っていたメンバーと共にシシレッドはキュウレンオーで巨大化したデスワームと交戦する。
サソリオレンジとオウシブラックはスコルピオと交戦する。攻撃の応酬の衝撃であちこちが爆発する。そこで漸くローゼリアは今の状況が良くないものだと思い始めていた。
スコ「貴様らではドン・アルマゲを倒すのは無理だ。
アルゴ船は俺が使ってやる」
スコルピオはサソリオレンジを地面に倒し、オウシブラックにジャークジャベリンを振り下ろし、オウシブラックはそれを受け止める。
スコ「キュータマとやらを渡せ」
OB「テメェ!なんでアルゴ船の事を…?!」
スコ「兄想いの弟と恋人の妹が教えてくれたんだよ。なぁ?」
スコルピオはサソリオレンジに顔を向けた。さらにサソリオレンジのかなり離れた後ろには図らずしもローゼリアの姿があった。ローゼリアはスコルピオの言葉で1歩後ずさる。
サソリオレンジは立ち上がってスコルピオに向かっていく。だが、自身の尾を右脚に巻き付けたスコルピオの蹴りが2人に繰り出され、蹴り飛ばされた2人は変身解除に追い込まれる。
『…っ!スティンガー!チャンプ!』
ローゼリアはハッとして、変身解除になってしまったスティンガーとチャンプの元へ駆け寄り、特にスティンガーに寄り添い、蠍の尾を主張する様にスコルピオに毒針を向けて威嚇する。
スコ「どうだ、実の兄に、姉の恋人だった奴に騙された気分は?
悔しいか?悲しいか?最高だな」
スコルピオはそう言って嘲笑った。
それを聞いてスティンガーはゆっくりと立ち上がりローゼリアもそれに合わせるように立ち上がる。威嚇で向けられていた尾は、いつの間にか下りていた。
ス「チャンプ…、お前の言う通りだ。俺は…、自分が思ってる以上に…、甘い男だった」
『…………』
スティンガーはペンデュラムを自分の目の前に掲げながら、覇気のない声でそう言う。その隣に立つローゼリアの表情はスティンガーと変わらない表情をしていた。
チ「何言ってやがる!?」
未だ倒れたままのチャンプはスティンガーの言葉に動揺する。
ス「ねぇ、兄貴…。俺はどっかで…、兄貴は裏切らないって信じてた。俺には……」
スティンガーはそこで言葉を切ると泣きそうな顔で訴えた。
ス「俺には兄貴しかいないから!!」
『………』
ローゼリアはもう、悲しげな表情で一筋の涙を流していた。スティンガー同様、姉を失ったローゼリアには兄同然だったスコルピオしかいなかったのだ。
ス「これが絶望だ…。俺を殺れ。スコルピオ…」
『私も同じ様に…。姉さんはきっと私が居たから死んだ…。あなたに殺られた方がきっと姉さんも……』
スコ「あぁ」
スコルピオはジャークジャベリンを手放す。
スコ「可愛い弟と恋人の妹の望みを叶えてやる」
スコルピオは構える。
チ「スティンガー…!ロゼ…!」
チャンプはそれを見て、立ち上がって駆け出す。
蹴りの構えを取るスコルピオの尾が巻きついた右脚に力が溜まっていく。飛び上がったスコルピオは立ち尽くすスティンガーとローゼリアに向かっていく。
だが、立ち尽くすスティンガーとローゼリアをチャンプが押し飛ばした。地面に倒れ込んだスティンガーとローゼリアの2人は、揃ってチャンプに振り返る。
その瞬間、2人が立っていた場所に残ったチャンプが、スティンガーとローゼリアに向けられ放たれたスコルピオの蹴りをその身で受けた。
ス「『…!!』」
スコルピオの蹴りをまともに受けたチャンプはその身に電撃を走らせている。
スティンガーとローゼリアは身を起こし、それを茫然と見ているしかなかった。
そこにスコルピオが足止めとして繰り出していたマーダッコとの1戦を終えたガル、バランス、ショウとデスワームを倒したラッキー、ナーガ、ハミィ、ラプター、スパーダもそれぞれ駆けつける。
しかし、その時にはもう遅く、次の瞬間倒れたチャンプの身体がスティンガーとローゼリア達の目の前で爆発を起こした。
ス「チャンプ───っ!!」
『───っ!』
スティンガーはフラフラと立ち上がり、チャンプの名を叫んで駆け寄る。ローゼリアは目の前で起こった光景にフラフラと後ずさっていく。
駆けつけたメンバーもその光景に言葉をなくし、驚く。
ス「チャンプ!どうして……?どうして俺なんか庇った……っ!俺は…!」
あちこちが破壊されてしまったチャンプの胴体の前に膝を着き涙を流すスティンガーにチャンプの普段とは違った機会混じりな声が話し出す。
チ「バカヤロウ。兄貴しかいねぇとか言いやがるんじゃねぇ。吾輩が…、いるじゃねぇか…、相棒。
お前に…、敵討ちを託してやる…。ありがたく思え──…」
その言葉を最後にチャンプの瞳の光が消えた。
スコ「今日のところはそのロボットに免じて退 いてやる。次に会う時を、楽しみにしてるぞ」
スティンガー達に背を向けたスコルピオは歩き出して砂の渦がスコルピオを包むと、それが消えると同時に姿を消していた。
ス「ゔゔ────…っ!!スコルピオ─────っ!!!」
『そんな………、どうして私まで………』
皆がスティンガーとチャンプに駆け寄る中、ローゼリアは後ずさった状態のまま呟いた。
スティンガーはスコルピオの素顔を見て、自分の知る心優しい兄の姿がない事にショックを受け、ローゼリアも自身の姉に対する優しい表情を知っていた為かスティンガー同様にショックを受け茫然と座り込む。
デスワームはそんな2人にお構い無しに襲いかかる。それにハッとしたスティンガーとローゼリアはデスワームと戦う。
デスワームと戦う中でスコルピオの本当の目的を2人は聞いた。
スコルピオはドン・アルマゲを抹殺し、自身がショーグンとなり宇宙を自分のモノにしようとしていた。
ス「それが、兄貴の本心か!」
デスワームを払い除けたスティンガーはスコルピオに掴みかかる。
ス「じゃあ!宇宙を救いたいっていうのは…?!」
スコ「ふっふっふっ…。嘘に決まってるだろう。
俺は俺の為にこの手で宇宙を掴む!」
スコルピオはスティンガーを払い倒し、デスワームの前に投げ倒されたスティンガーはデスワームの攻撃を受け止める。
スコ「弱い人間がいくら死のうが構わない。たとえそれが…、血を分けた兄弟だとしてもな」
スコルピオは赤い仮面を付けた。
『じゃあ、姉さんの守りたかったものを守りたいっていうのは…?』
スコ「それも嘘に決まっているだろう。言っただろう?弱い奴がいくら死のうと構わないと。リザは弱いから死んだのだ。弱いお前を守ってな」
スコルピオのその言葉にローゼリアは立ちつくしてしまった。スティンガーもローゼリアのその様子を見てスターチェンジするとローゼリアから離れ、1人でスコルピオとデスワームと交戦する。
ローゼリアはスコルピオの放った言葉を受けた事でなかなか立ち直ることができずに、サソリオレンジがスコルピオとデスワームと戦っているのをただ呆然と見つめていた。そこにシシレッドとオウシブラックが駆けつける。
OB「相棒!」
SR「スティンガー!」
オウシブラックはスコルピオに向かっていく。
SR「チャンプ!」
オウシブラックはスコルピオと交戦する。
スコ「兄弟の時間を邪魔しないでもらいたいね」
スコルピオは武器であるジャークジャベリンでオウシブラックを斬りつける。
スコ「行け」
スコルピオに指示されたデスワームは地面に潜ると次の瞬間には巨大化して現れた。
OB「えぇい!こんな時に…!!」
SR「アイツは任せろ!」
シシレッドはセイザブラスターで通信を摂る。
SR「ラプター!」
ラプ「はい!
私達も行きましょう!」
ハ「うん!」
ナ「あぁ」
オリオン号に残っていたメンバーと共にシシレッドはキュウレンオーで巨大化したデスワームと交戦する。
サソリオレンジとオウシブラックはスコルピオと交戦する。攻撃の応酬の衝撃であちこちが爆発する。そこで漸くローゼリアは今の状況が良くないものだと思い始めていた。
スコ「貴様らではドン・アルマゲを倒すのは無理だ。
アルゴ船は俺が使ってやる」
スコルピオはサソリオレンジを地面に倒し、オウシブラックにジャークジャベリンを振り下ろし、オウシブラックはそれを受け止める。
スコ「キュータマとやらを渡せ」
OB「テメェ!なんでアルゴ船の事を…?!」
スコ「兄想いの弟と恋人の妹が教えてくれたんだよ。なぁ?」
スコルピオはサソリオレンジに顔を向けた。さらにサソリオレンジのかなり離れた後ろには図らずしもローゼリアの姿があった。ローゼリアはスコルピオの言葉で1歩後ずさる。
サソリオレンジは立ち上がってスコルピオに向かっていく。だが、自身の尾を右脚に巻き付けたスコルピオの蹴りが2人に繰り出され、蹴り飛ばされた2人は変身解除に追い込まれる。
『…っ!スティンガー!チャンプ!』
ローゼリアはハッとして、変身解除になってしまったスティンガーとチャンプの元へ駆け寄り、特にスティンガーに寄り添い、蠍の尾を主張する様にスコルピオに毒針を向けて威嚇する。
スコ「どうだ、実の兄に、姉の恋人だった奴に騙された気分は?
悔しいか?悲しいか?最高だな」
スコルピオはそう言って嘲笑った。
それを聞いてスティンガーはゆっくりと立ち上がりローゼリアもそれに合わせるように立ち上がる。威嚇で向けられていた尾は、いつの間にか下りていた。
ス「チャンプ…、お前の言う通りだ。俺は…、自分が思ってる以上に…、甘い男だった」
『…………』
スティンガーはペンデュラムを自分の目の前に掲げながら、覇気のない声でそう言う。その隣に立つローゼリアの表情はスティンガーと変わらない表情をしていた。
チ「何言ってやがる!?」
未だ倒れたままのチャンプはスティンガーの言葉に動揺する。
ス「ねぇ、兄貴…。俺はどっかで…、兄貴は裏切らないって信じてた。俺には……」
スティンガーはそこで言葉を切ると泣きそうな顔で訴えた。
ス「俺には兄貴しかいないから!!」
『………』
ローゼリアはもう、悲しげな表情で一筋の涙を流していた。スティンガー同様、姉を失ったローゼリアには兄同然だったスコルピオしかいなかったのだ。
ス「これが絶望だ…。俺を殺れ。スコルピオ…」
『私も同じ様に…。姉さんはきっと私が居たから死んだ…。あなたに殺られた方がきっと姉さんも……』
スコ「あぁ」
スコルピオはジャークジャベリンを手放す。
スコ「可愛い弟と恋人の妹の望みを叶えてやる」
スコルピオは構える。
チ「スティンガー…!ロゼ…!」
チャンプはそれを見て、立ち上がって駆け出す。
蹴りの構えを取るスコルピオの尾が巻きついた右脚に力が溜まっていく。飛び上がったスコルピオは立ち尽くすスティンガーとローゼリアに向かっていく。
だが、立ち尽くすスティンガーとローゼリアをチャンプが押し飛ばした。地面に倒れ込んだスティンガーとローゼリアの2人は、揃ってチャンプに振り返る。
その瞬間、2人が立っていた場所に残ったチャンプが、スティンガーとローゼリアに向けられ放たれたスコルピオの蹴りをその身で受けた。
ス「『…!!』」
スコルピオの蹴りをまともに受けたチャンプはその身に電撃を走らせている。
スティンガーとローゼリアは身を起こし、それを茫然と見ているしかなかった。
そこにスコルピオが足止めとして繰り出していたマーダッコとの1戦を終えたガル、バランス、ショウとデスワームを倒したラッキー、ナーガ、ハミィ、ラプター、スパーダもそれぞれ駆けつける。
しかし、その時にはもう遅く、次の瞬間倒れたチャンプの身体がスティンガーとローゼリア達の目の前で爆発を起こした。
ス「チャンプ───っ!!」
『───っ!』
スティンガーはフラフラと立ち上がり、チャンプの名を叫んで駆け寄る。ローゼリアは目の前で起こった光景にフラフラと後ずさっていく。
駆けつけたメンバーもその光景に言葉をなくし、驚く。
ス「チャンプ!どうして……?どうして俺なんか庇った……っ!俺は…!」
あちこちが破壊されてしまったチャンプの胴体の前に膝を着き涙を流すスティンガーにチャンプの普段とは違った機会混じりな声が話し出す。
チ「バカヤロウ。兄貴しかいねぇとか言いやがるんじゃねぇ。吾輩が…、いるじゃねぇか…、相棒。
お前に…、敵討ちを託してやる…。ありがたく思え──…」
その言葉を最後にチャンプの瞳の光が消えた。
スコ「今日のところはそのロボットに免じて
スティンガー達に背を向けたスコルピオは歩き出して砂の渦がスコルピオを包むと、それが消えると同時に姿を消していた。
ス「ゔゔ────…っ!!スコルピオ─────っ!!!」
『そんな………、どうして私まで………』
皆がスティンガーとチャンプに駆け寄る中、ローゼリアは後ずさった状態のまま呟いた。