スティンガー、兄との再会
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素顔
オリオン号を飛び出したローゼリアは惑星ニードルでは見慣れた、辺り一体砂ばかりの砂漠に降り立った。
そこにサソリ座系の出身であるローゼリアには聞きなれたメロディが聞こえ、ローゼリアはそちらに足を進める。
足を進めた先にいたのは、スコルピオの吹く口笛に合わせ、サソリ座の歌を口ずさむスティンガーの姿。
『(まさか…、あれがスコルピオ……?)』
怪人の姿となったスコルピオを初めて目にするローゼリアは驚く。
ス「昔のままだ」
スコ「姿はこんな風になってしまったがな」
スコルピオはペンデュラムをスティンガーに差し出す。スティンガーはそれを受け取る。
ローゼリアは、そんな2人の様子を見て2人に近づいていく。その気配を感じたのか、スコルピオが尾を伸ばし攻撃してきたが、ローゼリアも自身の尾を伸ばし対抗する。
スティンガーはローゼリアを見て声を上げる。
ス「ロゼ…?!何故ここに……」
スコ「ロゼだと…?」
スコルピオはスティンガーの放ったローゼリアの愛称・ロゼに反応し、伸ばしていた尾を縮めた。
ローゼリアも自身の尾を縮め、座っているスティンガーの隣に立つ。
『本当にあなたはスコルピオ…、なの…?』
スコ「あぁ…」
ス「ロゼは兄貴を知っていたのか?兄貴も……?」
スコ「ロゼは俺の恋人の妹だ」
ス「恋人?」
スコルピオの言葉にスティンガーは疑問を抱き、ローゼリアは表情を暗くする。
スコ「ロゼの姉・リザリアは…、あの日、ジャークマターに殺された」
『ちがう……。本当なら姉さんは殺される事はなかった……。それだけ強さを持っていた……。あれは…、私を庇ったせいで……』
ローゼリアは細々とした声でそう語る。スティンガーはスコルピオに恋人がいた事も、それがローゼリアの姉であった事も、スコルピオがローゼリアのことをロゼと呼ぶ事も、何も知らなかった自分に言葉を無くす。
だが、今までに見せたことの無いローゼリアの暗い表情にスティンガーは悲しそうな瞳をローゼリアに向ける。
スコ「ロゼが自分を責める必要は無い。あれは、俺がリザリア…、リザを守りきれなかったせいだ。だから俺は、ジャークマターに入ったんだ。お前と…、ロゼの命を助ける為にな…」
スコルピオはそう言いながらスティンガーの後にローゼリアにも視線を向けた。
『命を…、助ける為に……?』
スコ「リザが命懸けで守った命だ。俺はリザが守りたかったものを守ろうと、そう決めた」
スコルピオの言葉にローゼリアは黙り込んだ。
スコ「どうだ?俺と一緒に戦わないか?宇宙を救う為に」
スコルピオの言葉を受け、スティンガーは立ち上がるとスコルピオから体を背ける。
ス「俺はキュウレンジャー…。兄貴と一緒には行けない」
『私も…、リベリオンの一員です。それに、副司令官という立場もあります。だから、スコルピオ兄さんと一緒には行けません…』
スコ「そうだったな…。今やお前も救世主の一員だ。兄として誇らしい。
ロゼだって、リザのように強くなった」
ス「兄貴…」
『スコルピオ兄さん…』
スコルピオの言葉にスティンガーは振り向き、ローゼリアも少し嬉しそうに暗くしていた表情を明るくする。
スコ「今はチキュウで何をしてるんだ?」
ス「あぁ…。
伝説のアルゴ船を、甦らせようとしている」
スコ「アルゴ船?」
『トモキュータマ、ホキュータマ、リュウコツキュータマ。3つのキュータマが揃う時、伝説のアルゴ船が甦る』
ス「それが、ジャークマターを倒す鍵となる」
スコ「そうか。なるほどな…」
その時、地面からデスワームが飛び出す。
『!!』
ス「デスワーム…!こんな所にまで…!」
ローゼリアは体勢を低くして戦闘態勢に入り、スティンガーもサソリキュータマを取り出す。
スコ「大丈夫だ。戦う必要はない」
そんな2人にスコルピオはそう言い、スティンガーは構えたキュータマを下ろし、ローゼリアも低くしていた体勢を戻す。その時、スコルピオが伸ばした尾が2人を殴り飛ばす。
ス「『うっ…!』」
スティンガーとローゼリアは砂の上に倒れ、スコルピオの行動に驚きの目を向ける。
ス「兄貴…、何を…?!」
2人の様子にスコルピオは嘲笑う。
スコ「ベラベラ、ベラベラと大事なことを喋って…、愉快だな」
ス「どういう事だ?」
『スコルピオ兄さん……?』
スコ「お人好しのお前達は…」
スコルピオは顔の赤い仮面に手をかけるとそれを外した。
スコ「俺に、騙されたんだよ」
その下には左半分がひび割れたかの様に醜く変貌した悍ましい素顔があった。
オリオン号を飛び出したローゼリアは惑星ニードルでは見慣れた、辺り一体砂ばかりの砂漠に降り立った。
そこにサソリ座系の出身であるローゼリアには聞きなれたメロディが聞こえ、ローゼリアはそちらに足を進める。
足を進めた先にいたのは、スコルピオの吹く口笛に合わせ、サソリ座の歌を口ずさむスティンガーの姿。
『(まさか…、あれがスコルピオ……?)』
怪人の姿となったスコルピオを初めて目にするローゼリアは驚く。
ス「昔のままだ」
スコ「姿はこんな風になってしまったがな」
スコルピオはペンデュラムをスティンガーに差し出す。スティンガーはそれを受け取る。
ローゼリアは、そんな2人の様子を見て2人に近づいていく。その気配を感じたのか、スコルピオが尾を伸ばし攻撃してきたが、ローゼリアも自身の尾を伸ばし対抗する。
スティンガーはローゼリアを見て声を上げる。
ス「ロゼ…?!何故ここに……」
スコ「ロゼだと…?」
スコルピオはスティンガーの放ったローゼリアの愛称・ロゼに反応し、伸ばしていた尾を縮めた。
ローゼリアも自身の尾を縮め、座っているスティンガーの隣に立つ。
『本当にあなたはスコルピオ…、なの…?』
スコ「あぁ…」
ス「ロゼは兄貴を知っていたのか?兄貴も……?」
スコ「ロゼは俺の恋人の妹だ」
ス「恋人?」
スコルピオの言葉にスティンガーは疑問を抱き、ローゼリアは表情を暗くする。
スコ「ロゼの姉・リザリアは…、あの日、ジャークマターに殺された」
『ちがう……。本当なら姉さんは殺される事はなかった……。それだけ強さを持っていた……。あれは…、私を庇ったせいで……』
ローゼリアは細々とした声でそう語る。スティンガーはスコルピオに恋人がいた事も、それがローゼリアの姉であった事も、スコルピオがローゼリアのことをロゼと呼ぶ事も、何も知らなかった自分に言葉を無くす。
だが、今までに見せたことの無いローゼリアの暗い表情にスティンガーは悲しそうな瞳をローゼリアに向ける。
スコ「ロゼが自分を責める必要は無い。あれは、俺がリザリア…、リザを守りきれなかったせいだ。だから俺は、ジャークマターに入ったんだ。お前と…、ロゼの命を助ける為にな…」
スコルピオはそう言いながらスティンガーの後にローゼリアにも視線を向けた。
『命を…、助ける為に……?』
スコ「リザが命懸けで守った命だ。俺はリザが守りたかったものを守ろうと、そう決めた」
スコルピオの言葉にローゼリアは黙り込んだ。
スコ「どうだ?俺と一緒に戦わないか?宇宙を救う為に」
スコルピオの言葉を受け、スティンガーは立ち上がるとスコルピオから体を背ける。
ス「俺はキュウレンジャー…。兄貴と一緒には行けない」
『私も…、リベリオンの一員です。それに、副司令官という立場もあります。だから、スコルピオ兄さんと一緒には行けません…』
スコ「そうだったな…。今やお前も救世主の一員だ。兄として誇らしい。
ロゼだって、リザのように強くなった」
ス「兄貴…」
『スコルピオ兄さん…』
スコルピオの言葉にスティンガーは振り向き、ローゼリアも少し嬉しそうに暗くしていた表情を明るくする。
スコ「今はチキュウで何をしてるんだ?」
ス「あぁ…。
伝説のアルゴ船を、甦らせようとしている」
スコ「アルゴ船?」
『トモキュータマ、ホキュータマ、リュウコツキュータマ。3つのキュータマが揃う時、伝説のアルゴ船が甦る』
ス「それが、ジャークマターを倒す鍵となる」
スコ「そうか。なるほどな…」
その時、地面からデスワームが飛び出す。
『!!』
ス「デスワーム…!こんな所にまで…!」
ローゼリアは体勢を低くして戦闘態勢に入り、スティンガーもサソリキュータマを取り出す。
スコ「大丈夫だ。戦う必要はない」
そんな2人にスコルピオはそう言い、スティンガーは構えたキュータマを下ろし、ローゼリアも低くしていた体勢を戻す。その時、スコルピオが伸ばした尾が2人を殴り飛ばす。
ス「『うっ…!』」
スティンガーとローゼリアは砂の上に倒れ、スコルピオの行動に驚きの目を向ける。
ス「兄貴…、何を…?!」
2人の様子にスコルピオは嘲笑う。
スコ「ベラベラ、ベラベラと大事なことを喋って…、愉快だな」
ス「どういう事だ?」
『スコルピオ兄さん……?』
スコ「お人好しのお前達は…」
スコルピオは顔の赤い仮面に手をかけるとそれを外した。
スコ「俺に、騙されたんだよ」
その下には左半分がひび割れたかの様に醜く変貌した悍ましい素顔があった。